昆虫採集から飼育へと変化させた異色作

さらにサンドボックス×コレクションのゲーム体験に、「ドラゴンクエストビルダーズ」の開拓という要素が加わった。これにより、「テラリウム」のような面白さが生まれることになったのだ。

テラリウムとは、昆虫や両生類、爬虫類などの小さな生き物の生息環境をガラスケースの中に再現し、飼育して楽しむものだ。昆虫採集から飼育へと昇華させたのが「ぽこ あ ポケモン」なのである。

3月5日の発売日に紹介映像が公開された『ぽこ あ ポケモン』(画像/ポケモン公式YouTubeチャンネル)
3月5日の発売日に紹介映像が公開された『ぽこ あ ポケモン』(画像/ポケモン公式YouTubeチャンネル)

ここで疑問に感じるのは、「三國無双」を手がけるオメガフォースがなぜサンドボックスゲームに強みを持つに至ったのかだ。

オメガフォースとスクウェア・エニックスが初めてタッグを組んだのは2015年のアクションRPG「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」だった。ドラゴンクエストシリーズ初のアクションゲームで、100万本を突破した大ヒット作だ。

このゲームは開発期間が1年半に満たないともいわれ、無謀とも言えるスケジュールで生み出されたものだ。そうした環境下で、高いパフォーマンスを発揮したオメガフォースの開発力が高く評価されるようになった。

「ドラゴンクエストビルダーズ2」は、ドラゴンクエストという人気シリーズをサンドボックスに落とし込んだゲームの続編だ。こうした作品は薄味にもなりかねない。しかし、ファンの期待を上回るものに仕上げることができた。

オメガフォースはアクションに強い開発チームと思われがちだが、ユーザー目線でゲームをつくる開発力の高さに優れているのだ。サンドボックスゲームに強みを持つというよりも、難易度の高いゲームの開発に長けていると言える。