細木数子の意外な一面「外では“ゴージャス”、家では“質素倹約”」

――かおりさんと細木数子さんは、もともと、伯母と姪の関係だったんですよね?

そうですね。細木数子の妹が私の実母で、40歳手前で私と妹を出産しました。年子で世話も大変だったから、私が細木数子のほうに預けられることが多かった。だから幼少期は実母よりも懐いていたらしいです。私は「ばぁば」って呼んで、あちらも「かおり、かおり」って可愛がってくれて。そのときから「かおりを養女に欲しい」って切望していたそうです。

細木数子さん(写真右)を「ばぁば」と慕っていたかおりさん(左)(写真/本人提供、以下同)
細木数子さん(写真右)を「ばぁば」と慕っていたかおりさん(左)(写真/本人提供、以下同)

――姪っ子から見た伯母・細木数子さんの印象は?

すごい“ド派手”で“ゴージャス”なおばあちゃんという印象です。毛皮にヒールにサングラスという装いで、ベンツで幼稚園の迎えに来たり、小学校の門の前に急に現れることもありました。

――それは周りもびっくりしますね(笑)。

そうでしょ。しかも、校舎から出てくる子どもに門の前で「〇年〇組のかおりちゃん知らない? まだ出てきてない?」って感じで話しかけるから、クラスでも話題になったりして、すごく恥ずかしかったです。服装もそうだし、周りに対する物言いも威圧感があって、幼いながらに「普通の人じゃないな」って感覚はありましたね(笑)。

――世間では「怖い」という印象を持たれがちですが、かおりさん自身「怖い」と感じたことは?

怖いはないけど、口うるさいはありました(笑)。まあ心配からなんでしょうけど。

――世間のイメージとギャップを感じることはありましたか?

外に出るときはきらびやかでゴージャスな装いなんですけど、家では“質素倹約”な人でした。自宅でも家事や料理、台所の掃除は全部自分でやってましたね。

――それは少し意外ですね…!

あとは、戦時中を生きた人なので、物をすごい大事にしてました。バスマットも古いバスタオルを三つ折りにして縫って使ってたし、穴のあいた部屋着も縫って使い古してました。ティッシュを2枚取ると「1枚でいいでしょ! もったいない!」ってすごく怒られたりもしました。

――戦中戦後を生きた細木数子さんから、特に印象に残っている教えや言葉はありますか。

「自分がしてあげたことは忘れなさい。ただ、してもらったことは生涯忘れちゃいけないよ」と、よく言ってました。あとは、「男の出世は女次第、女の幸せは男次第」とか「女性は女性らしく、男性を立てなさい」とか、男女それぞれの役割については、よく口にしてましたね。

――現在はジェンダー平等や性的役割分担について、さまざまな議論がされていますが、細木数子さんが今の時代をご覧になったら、どのようにおっしゃると思いますか?

「男女は平等で同権だけど“質”が違う」って言うと思います。少数派の存在を認めつつ、そちらの意見ばかりを優先する風潮には「おかしい」と言うでしょうね。男女それぞれの役割を理解しないまま、何でもありにすれば、社会はより複雑で生きづらくなると考えるのではないでしょうか。