「コンビニ×おにぎり」が築いてきた「安価」なイメージ
コンビニおにぎりの値段には、さまざまな意見があるが、そもそも「コンビニだから」高いと感じるのだろうか。それとも「おにぎり200円」がありえないのだろうか。その疑問を確かめるべく、都内のおにぎり専門店で購入直後の人にも話を聞いてみた。
「大量生産されたコンビニのおにぎりで200円は高いと思う。あのクオリティに200円は払えない。専門店の握りたてのおにぎりは美味しいから、300円でも400円でも、具材によっては全然買います」
「握りたて」という付加価値があれば、300円以上のおにぎりでも「相応の価値がある」と納得し、購入に至るということかもしれない。そもそもコンビニで買うおにぎりには、「安い」「小腹を満たす」といったイメージが定着しているように思える。
2012年4月時点で、セブンの同商品は105円、2025年初旬でも138円だった。ファミリーマートのツナマヨおにぎりは2019年7月時点で118円だったが、現在は198円となった。他社チェーンも軒並み値上げしている。
長年の企業努力の上に築かれた「安くて美味しい」コンビニおにぎりは、原材料などの高騰によって「およそ200円」に至り、「高級おにぎり」へと変貌しつつある。
明太子やイクラといった具材を使用したおにぎりが多少割高になることには納得できるが、ツナマヨや昆布などの「庶民的な具材」だと、「ちょっと待ってくれ」と二の足を踏むのは当然かもしれない。ちなみに「塩むすび」ですら、ローソンは138円であるものの、セブン、ファミマの価格は150円を超えてくる。
いっぽう、海外の相場を調べると、アメリカでは一般的な日系スーパーで2〜3ドル(約300〜450円)、フランスでは5〜6ユーロ(約800〜1000円)。観光地や空港では1000円近くで売られている場所もあるようだ。
日本人が主食として慣れ親しんだ「米」が、このまま“グローバル価格”になってしまったら、若者のコメ離れはますます進むかもしれない。
もちろん、コンビニ各社も値上げをしたくてしているわけではないだろう。主要原料であるコメや海苔の価格高騰は少し前なら信じられないレベルになっている。
おにぎりは「好きな具材は何?」と気軽に言い合えるソウルフードであってほしいが、そのためには実質賃金の上昇を待つしかないのかもしれない。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













