「それでもいいよ」と、高い支持率で承認

民主主義において、権力者に対する意思表示の手段は、最終的には投票しかない。高市総理大臣がメディアを無視できるのは、国民がそれを許しているからだ。

「それでもいいよ」と、高い支持率で承認印を押しているからだ。

だから、高市首相の行動は正しい。国民が求めている振る舞いを、忠実に実行しているに過ぎない。メディアに出ないことが「当然」とされる空気を作ったのは、高市氏本人ではなく、私たち日本国民なのかもしれない。求められる商品を提供するのがビジネスなら、求められる態度を示すのが政治だ。

さあ、新しい時代が始まる。

選挙の結果は、もはや火を見るよりも明らかだ。新しい時代は、何が起きるのだろう。

例えば、外交だ。

アメリカではトランプ大統領が再び世界を揺さぶっている。予測不能な大国とどう渡り合うのか。そして、隣国である中国との緊張関係はどうなるのか。強硬な姿勢を貫くのか、対話の糸口を探るのか。その具体的なビジョンは、熱狂的な演説からは見えてこない。

思想的な問題もある。総理は、保守政治家として、約束通り、靖国神社への参拝をするのか。

本気で財務省と戦う覚悟があるのか

〈与党300議席超報道〉“敵前逃亡”批判でも支持率7割…高市首相のメディア戦略は正解か_3
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そして、私たちの生活に直結する経済だ。

消費税は本当に減税されるのか。

選挙目当てのアドバルーンだったのか、本気で財務省と戦う覚悟があるのか。ちゃんと無駄遣いを削る(歳出削減をする)のか。

国債を大量に発行して公共事業などを増やす「積極財政」の行方も気になる。将来世代にツケを回し、積極財政が経済に有害であるのは間違いない。この毒薬のような政策を、本当にこれからも続けていくのか。

泣き言しか言わないオールドメディアや野党政治家を尻目に、時代は確実に動き出している。

文/小倉健一 写真/shutterstock