次世代ホープの筆頭格も悩む「中道」政治のジレンマ
「(公明党の機関誌である)公明新聞で池田大作先生の中道政治論を読ませていただいた」
1月23日に、公明党の両院議員総会に出席した中道改革連合の野田佳彦共同代表はこう述べ、「世界の中で中道政治が間違いなく必要」と力説した。
党名にもなった“中道”は、創価学会の池田大作名誉会長がたびたび言及してきた言葉。野田氏がわざわざ池田氏の名前に言及したのは、創価学会からの支援を確かなものにしたい気持ちもあるのだろう。
とはいえ、こうした姿勢が功を奏するかは未だ不透明だ。中道の結党には、これまで野党共闘路線で立憲候補を支援するケースもあった社民党や共産党などが反発しているからだ。
「リベラル層の中には、公明主導ともいわれる中道の基本政策を受け入れがたいと感じる人も少なくない。条件付きながら、原発再稼働を容認したり、平和安保法制を一部合憲と認めたりする内容だからです。
沖縄の米軍普天間基地の名護市辺野古への移設を巡っても、立憲は反対を唱えてきたのに対し、公明は『抑止力として必要』と支持してきた経緯があり、中道の方向性は揺れている。政策面でのすりあわせは大きな課題です」(野党関係者)
中道の基本方針に合わせつつ、これまでの支援者もつなぎとめないといけない――。選挙の現実と政治理念の間で、ジレンマに悩まされている候補者もいる。その一人が、立憲で代表代行も務めた吉田はるみ氏(54)である。
「立憲では2024年の代表選に出馬し、その後は当選2回ながら代表代行を務めるなど、次世代ホープの筆頭格です。
外資系航空会社の客室乗務員や経営コンサルタントなどを経て政界入りしたものの、3度の落選を経験。その後、粘り強い活動が実を結び、2021年の衆院選で東京8区(杉並区)から出馬すると、石原伸晃元幹事長を破り、初当選した。昨年の衆院選でも、小選挙区で勝利しています」(野党関係者)
ただ、今回は状況がこれまでと異なる。吉田氏は、野党共闘で、共産党や社民党支持者の実質的な支援を受けてきたが、両党とも政党としては、中道は応援できないという姿勢になっているからだ。














