「ザ・コックローチ!?の巻」(ジャンプ・コミックス第75巻収録)

今回は、天国からやって来た魔法使い・花山理香(はなやま・りか)と両さんが繰り広げるドタバタ劇をお届けする。

花山理香は、往年の少女漫画のヒロインのような名前だが、その正体は白髪&白髭のジイさんだ。天国警察の下界治安係に務める魔法使いで、天国にまで悪評を轟かせる両さんにお仕置きするため「罰当り!両さんの巻」(ジャンプ・コミックス43巻収録)で初登場した。

その後、何度も地上にやって来ては、魔法の杖を振るって両さんを子どもにしたり小さくしたり蠅にしたりカラスにしたり椅子にしたり……と、さまざまな罰を与えた。

「両さん地獄へいくの巻〈天国と地獄編前編〉」(ジャンプ・コミックス第54巻収録)では、両さんを地獄に置き去りにした。しかしその結果、両さんが閻魔大王を軍門に降し地獄を占領。さらには天国に侵攻という、とんでもない大事態に発展したことも。

なお本作で花山は、麻里愛(あさと・あい)を魔法で生物学上の女性へと変える。このときは両さんの抗議を受けてすぐに元に戻してしまうのだが、「ニュー麻里愛誕生!?の巻」(ジャンプ・コミックス第111巻収録)では再度魔法を使って女性化。彼女にとっては、花山はいわば恩人なのだ。

ちなみに花山は『こち亀』の世界が大きく広げがるきっかけを作ったキャラクターだと言えるだろう。

天国があって魔法使いがいるのなら、宇宙人もいるし超能力者だってアリ。異世界もパラレルワールドもあるし海底や宇宙、過去にも未来にも行っちゃえ!……と新キャラがぞくぞくと登場し、お話の舞台のバリエーションも増えていったのだ。

それでは次のページから、魔法の杖の力をめぐる両さんと花山の攻防戦をお楽しみください!!