「犯罪組織なのかという声まで出ている」「皆さんは保険会社なのか?」
会見では1月末で引責辞任すると発表した間原寛社長が、不正に走った社員がこれほど多くいた理由について「営業社員の自主性と独立性を重視し、成果や業績をダイレクトに報酬や社内表彰で評価してきたが、営業社員への管理が不足し、お客様と密な関係を築く中で行われた不適切な事象を検知することが十分できなかった」と述べ、会社の営業システムに構造的な問題があったと説明。
プルデンシャルの報酬体系が「業績に過度に連動する制度」で、これが「金銭的利益を重視する人材を引きつけたり入社後にそのような考えを持つに至ったりした」とも述べ、報酬制度を変更するなどの再発防止に努めるとも強調した。
だが、そうした構造的な問題がなぜ今までわからなかったのか。
「犯罪組織なのかという声まで出ている。皆さんは保険会社なのか?」
そんな質問まで飛び出した会見で、間原氏は「もちろん生命保険会社です」と反論したが、30年にわたって不正の温床になった仕組みが続いたことには「(過去に不祥事が起きても)個別の事案として受け止め個別の対応をしてきた。構造的な問題であると改めて考えなきゃいけないということに至った」と繰り返すだけだった。
社内の実態はどうなのか。別の金融機関からプルデンシャルに転職してきた現役営業マンA氏が証言する。
「プルデンシャルの営業マンには2種類いて、元証券マンのように金融知識が豊富なタイプと、知識はないけど圧倒的な人間力と勢いで売る、いわゆる”プルゴリ”タイプです。
プルゴリタイプのほうは金融知識に乏しく『これマジで儲かるらしいよ!』という詐欺話を自分も信じ込んで善意で大切な顧客や友人に勧めてしまっているケースもあると思います」
A氏によると、同社は入社から2年間は月に約24万円最低保証給与があるが、3年目からはそれもなくなり歩合制一本になるという。
「営業マンは契約を取った時にはそれに見合う報酬は入りますが、お客様が契約を継続したときに営業マンに払われる継続手数料ってそこまで多くないんです。なので新規契約を取り続けないと厳しいですね。
やり手のベテランは法人契約がメインで、今回のような小銭稼ぎには手を出しません。問題になったのはおそらく若手から中堅の、個人相手に必死で回していた層じゃないかな。あとは本当にめっちゃ稼いでる金の亡者もいるでしょう。
自腹でタワマンのゲストルームを借りてパーティーを開き、顧客を獲得する手法もまだ残っていると聞きます。そこで『副業』をやって利益をつかんだりする人もいるそうです」(A氏)













