女性がAEDを探しに走り…
刺された2人は病院に運ばれたが保証会社員は死亡、執行官もケガを負った。男は「刺したことは間違いない。殺すつもりはなかったが死ぬかもしれないと思った」などと供述しており、警視庁は容疑を殺人に切り替えて調べを進める方針。
男は逃走する際、カセットコンロ用のガスボンベに火をつけ部屋に放って火災も発生。消防車両やパトカーが多数出動し、付近一帯は騒然となった。現場は京王線明大前駅の北約800メートルの閑静な住宅街の一角。近くに住む50代の男性はこう語った。
「アパートの1階にガラス屋さんが入っていますが営業実態はなく、前の家主と思われる男性が数年前に亡くなってからはもぬけの殻だと思います。それに、そもそも2階のアパートには誰も住んでいないと思っていました」
執行官らが刺されて倒れているところを見た配達業の60代女性は、生々しい現場の様子をこう証言した。
「仕事の配達中に現場を通りかかったら、人が集まっていて誰かが倒れているのが見えたので『助けがいるのかな』と思って近寄ってみました。電信柱のところに大きい血だまりができていて、道路にも血が飛び散っていました。
そこに黒っぽいコートのようなものを着た男性が左手にカバンを持ったまま、うつ伏せに倒れていました。後ろ姿は若い人に見えましたが、運ばれる時にちらっと白髪が見えた気がしました。
体は息をしているように動いていましたが、距離があったので呼びかけに応答できていたかまでは確認できませんでした。服が黒かったので、体に火傷や焦げた跡があるかどうかも見えませんでした」
通りがかりの人たちが、必死に救命を試みていたという。女性もこう続けた。
「倒れている男性のそばには、若い女性が2人いて介抱していました。1人はずっと電話で通報していて、もう1人が男性に『大丈夫ですか』と声をかけ続けて、意識の確認をしていました。
その女性が、AEDを探しに走り、近くのコンビニの裏にあるリハビリセンターのような施設から借りて、走って戻ってきました。ただ、その時にはもう警察官も到着していたので、実際にそのAEDを使ったかどうかまでは見ていません。
その女性たちは軽装だったので、近くに住んでいる方なんじゃないでしょうか。道路の反対側に野次馬みたいに人がたくさん集まって見ていましたけど、実際に近くで関わって救助していたのはそのお姉さん2人だけでした。
爆発音のようなものは聞いていませんが、現場付近は少し焦げくさい臭いがしました。あと、倒れていた男性の他にもう1人男性がいて、搬送されるのを見ました。
そちらも白髪交じりの方で、目をつぶって救急車に乗せられていたので、意識があったかどうかは分かりません。普段は事件なんて聞いたことがない場所なので、本当にびっくりしました」













