ネットと差別化できるテレビ独自の強み

加えて、重大ニュースや災害発生時に「いつ報じるか」「どのように伝えるか」という点でも高い注目を集める。SNSなどの普及で誰もが発信できる時代にあって、情報の正確さでテレビは依然として優位性を保っている。オールドメディアと揶揄されがちなテレビ界にとっては、この強みでネット番組との差別化を狙いたいのかもしれない。

さらに今年はミラノ・コルティナ冬季オリンピックにサッカーの北中米ワールドカップ、TBSが独占中継する名古屋開催のアジア大会が控えている。スポーツのビッグイベントが重なる、いわば惑星直列のような年。野球のWBCこそNetflixに放映権を取られてしまったが、テレビが生放送の強みをより発揮できるチャンスになりそうだ。

オリンピックはテレビの大チャンス?(画像/Shutterstockより)
オリンピックはテレビの大チャンス?(画像/Shutterstockより)
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かたやネットメディアでは、昨年「DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)」が鳴り物入りでサービスを開始したほか、Netflixでは『罵倒村』、Amazon Prime Videoでは『トモダチ100人よべるかな?』、U-NEXTでは『芸人キャノンボール2025』が人気を博した。

テレビ番組よりも予算や人員を投入でき、表現の自由度も高いサブスクならではのバラエティ番組が充実するようになった。

1月3日に放送されたトークバラエティ『令和ロマンの娯楽がたり』(テレビ朝日)では、今のお笑い界を分析して、5年後の未来を予測する一幕があった。バラエティ番組はサブスクに集約され、地上波はニュース・情報番組が増える――地上波テレビの未来は、その方向に近づいているのかもしれない。

文/ノブユキ