総合書店としての伝統を継承していく
──長い歴史を誇る三省堂書店ですが、他の書店との差別化という意味で、取り扱うジャンルなど、特色を打ち出す予定はありますか?
亀井崇雄社長(以下、同) 世の中の流れ的には、ジャンルに特化したセレクト書店さんや、キャラクターグッズに強い書店さんなどが多く誕生していますが、三省堂は総合書店として築いてきた信頼がございます。“神保町一丁目一番地”という場所にある総本店として、あえて王道を貫く予定です。
総合書店としての伝統は、文芸、文庫、コミックなどの一般的な書籍から、歴史、哲学、医学などの専門的な書籍まで、どなたでも満足していただける幅広いジャンルを取りそろえることです。これからもこの歴史は継承していきます。
──神保町の客層は?
書店は立地によってお客様が求めるジャンルに個性が出るのですが、神保町の売り上げ比を見ると、各ジャンルにまんべんなくお客様がいらっしゃいます。50〜60代の男性が多いのも特徴です。
神保町は書店以外にも老舗の居酒屋や音楽関係のお店、スポーツ店などが多く、どうしても“おじさんの街”という印象があると思います。ところが最近ではオシャレなカフェや人気のスイーツ店などもできてきていて、神保町に来る若い女性は確実に増えています。
ただ、なかなか書店に足を踏み入れてくれる方が少ないのが現状です。そういう意味では、まだまだ新規のお客様を取り込める余地はあるということ。小川町の仮店舗では、ヴィクトリアさんや石井スポーツさんとコラボレーションをしたり、ディスクユニオンさんと一緒にイベントをしたりもしました。
同じように女性に人気の近隣のお店とコラボレーションをすることも、今後実現したいと考えています。スポーツや音楽、スイーツなどに関連する書籍など、異業種と手を組む材料はすでに書店の中にたくさんあります。お互いの強みを掛け算しながら、新しい顧客の開拓にもチャレンジしていく予定です。













