子育てで1番大切なこと
――仲良しな家族の日々がYouTubeなどでも拝見できますが、子育てで悩んだことなどはなかったのでしょうか。
正直言うと、長男は初めての子育てだったので、結構失敗したこともありました。例えば我が家では柔道が基軸だったので、本人も強くなりたいだろうし、強くなってほしいと思って、家でもスクワットさせたり、休日もジムに通わせたりしてしまったんです。
でも、今思えば家ではゆっくりさせてあげればよかったな、っていう後悔がありますね。家でゆっくりできなきゃ家じゃないですよね。くつろいで休むことも大事なことだと思うので。
――はなわさんでも後悔があるんですね。
自分でも反省したりして、次男三男と続いていくうちに、だんだんわかっていったというか。三男を見守っている中で一番感じたのは、習い事でもなんでも子どもがそのことを好きになった瞬間にグン!って伸びるんだなって思いました。
僕が何も言わなくても柔道が大好きだから「練習が楽しい!」と言って、どんどん強くなっていった。だからあまり干渉しない方が子どもは育つのかもしれませんね。そんな三男を見て、長男は「あんなきつい練習に自分から行きたいなんて信じられない……」って言ってました(笑)。
――仲良しなはなわ一家のやりとりが目に浮かびます(笑)。子育てに悩む親に何かメッセージを伝えるとしたら?
とにかく愛情を注ぎまくってほしい! 愛情を注がれて育った子は、絶対に他の人にも愛情を注げる子になると思いますし、何より表情が穏やかですよね。笑顔が素敵になるなって思います。
僕もそうなんですけど、日本人って照れ屋が多いから、言葉にして伝えるのが苦手だったりしますよね。うちも男3人兄弟で、思春期になってくるとハグとか恥ずかしくて照れて嫌がるワケですよ(笑)。でも子どもが「やめて!」って言っても嫌がられてもやりまくる。本当に可愛くて大切で「僕は君のことが大好きだ!」「愛してる!」って子どもに伝える。それが大事なことだと思います。
口元を緩ませ「今じゃなくてもいい。何十年後でもいいからこの本を、子どもが親になった時に読んでくれたら嬉しい」と語るはなわ。家庭円満の秘訣は彼の笑顔にもあるのかもしれない。
取材・文/吉沢さりぃ 撮影/佐藤靖彦
後編に続く













