子どもや奥さんの顔出しには抵抗があった

ヒット曲『佐賀県』で一躍有名人になったお笑い芸人はなわ。そんな彼は一家の大黒柱で、自身のYouTubeチャンネルでははなわ家ののほほんとした日常を投稿している。3兄弟にちょっぴり天然な妻・智子さん、最近では長男・元輝さん夫妻の間にお子さんも誕生し、幸せいっぱいな一家だが、そんなはなわ家はメディアやYouTubeに出ることに対して思うことはなかったのだろうか。出演の経緯や“はなわ流子育て論”とは――。

――芸能人の子どもというだけで世間からは一般家庭とは違った目線で見られることもあるかと思いますが、そういった点で子育ての苦悩はありますか?

僕全然ないんですよね。僕の知らないところで子どもたちは大変だったかもしれないですけど、僕自身はまったくないですね! 逆に皆さんに応援していただけて嬉しいと思っています。

――お子さんたちもテレビやYouTubeで人気ですもんね! お子さんの顔出しに関しては最初から抵抗はなかったのでしょうか。

もともと僕は、妻含めて自分の家族の顔をメディアに出すのは嫌だったんです。今の僕しか知らない人からすると、想像もつかないと思うけど芸風的にはトガったキャラでやっていましたし(笑)。

自身の過去の芸風は「トガっていた」と話すはなわ 撮影/佐藤靖彦
自身の過去の芸風は「トガっていた」と話すはなわ 撮影/佐藤靖彦
すべての画像を見る

――売れる前は、トガった芸風だったんですね! そうすると、大ヒットした『佐賀県』を歌っている頃のはなわさんとはギャップがありますね。何か心境が変化するようなきっかけがあったのでしょうか?

『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)のスタッフさんが知り合いだったのですが、そこで子どもの企画があって「1回だけだからちょっと出てくれない?」とお願いされたんです。

「まぁ1回だけならいいか」とOKしたら、何がおもしろかったのか反響がすごかった。長男は身体が大きいのにおとなしくって、次男はヤンチャでずっとオードリーの春日のモノマネをやってる…。子どもたちのキャラクターが良かったんだと思います。

――そこから柔道の密着にもつながっていくと?

そうですね。妻も子どもたちもメディアに出ることに関して別に抵抗もなく、嫌がらず出てくれました。もし思春期とかで子どもが『テレビに出たくない』と言ったら、すぐにやめていました。

――思春期といえば、お子さんたちは反抗期はなかったのでしょうか?

反抗期はなかったですね。そもそもそんなに僕が怒らないので『こうしなさい!』とか『ダメでしょ!』とか、そういった上から目線の言い方はしないんです。なぜなら僕自身がそんなこと言えるような人間ではないから(笑)。

子どもを1人の人間としてリスペクトしているんですよ。僕自身が柔道とか途中でやめてる人間なんで、あんなにきついことをずっと続けていて、「こいつら毎日練習してスッゲェな!」って尊敬しかないです。