空手と科学、それぞれの異色のルーツ

――高校に入る前からダンスをやっていたんですか?

sono 
私はずっと空手をやっていました。全国大会優勝経験もあります。体幹の強さはそのおかげですね。

nagano 私は運動をやっておらず、科学部出身ですね。電気パン(パン種に直接電流を通すことで焼き上がるパン)とか作っていました(笑)。

道頓堀で空手を披露するsono(写真/公式Instagramより)
道頓堀で空手を披露するsono(写真/公式Instagramより)

――おかっぱ頭&制服スタイルもakaneさんの案だそうですが、最初に聞いたときの印象は?

nagano 戸惑いました(笑)。まず、おかっぱスタイルが似合うか不安だったし、制服で踊るという発想もいまいちピンとこなくて。

sono 全員で並んだときは「不気味で異様やな」と思いました(笑)。

nagano でも、いざ踊ってみると、この奇抜さが逆にいいぞ、って。

sono この格好で同じ動きをすると集団としての一体感が生まれ、唯一無二の作品が完成する。akaneさんはここまで計算していたんやなぁ、と思いました。実は、おかっぱ頭は全員同じように見えるかもしれませんが、1人1人微妙にカツラの長さやカットが違うんですよ。

nagano それぞれおでこの広さが違うので、前髪の長さも変えています。

sono 制服もスカートの長さなどをミリ単位で調整して、全員が並んだときにきれいなラインになるようにしています。しかもパフォーマンスでは、スカートの広がり具合や頭を振ったときの髪の毛の方向まで全部そろえないといけない。結成当初はそれが大変で、試行錯誤の日々でした。

礼儀正しく丁寧に話すnagano
礼儀正しく丁寧に話すnagano