あの上靴は唯一の例外

――そんな細かい計算が……。では上靴(上履き)もオーダーメイド?

sono いえ、上靴は某大手サイトで購入したものです(笑)。しかも踊る用ではなく、普通の学校の上靴です。

――制服はミリ単位でこだわっているのに?

sono これが軽くて動きやすいんです。ソールが薄いので床を感じられるし、上靴だから滑り止めもあって、一番いいんですよ。

nagano 練習もこれでやるので、3年間で30足くらい履き替えていますね。

――練習はどれくらい?

sono 多い日で10時間以上やっています。

nagano 自分たちの強みを出せるのは圧倒的な練習量だと思うので、鏡の前で1個1個の形を確認しながら「こっちが上、こっちが下」というふうに、ミリ単位の修正を積み重ねて体に馴染ませていきます。完成した作品でも常にブラッシュアップしています。

sono メンバーは身長や手足の長さも違うので、それぞれの加減で調整しないといけない。そのためには、妥協せず意見を出し合い、17人の意識をそろえることが大事なんです。

言葉があふれる印象のsono
言葉があふれる印象のsono

――でも17人もいたらケンカになるとか、気が緩むメンバーも出るのでは?

sono 意見がぶつかることはあっても、目指すところは同じなのでケンカにはなりません。