子どもたちから「ご飯を一緒に食べたくない」とも言われていた

事件当日、大津容疑者は休日で、東京都・赤坂のライブハウスから約20キロ離れた朝霞駐屯地まで自転車で行き来していた。親族によると趣味は体力づくりのランニングで、自宅ではスマホのクロスワードゲームにハマっていたという。

事件現場はライブハウスの前で、被害女性は午後のライブに出演予定だった。ところが、前出の親しい知人は「大津さんは音楽が趣味ということは一切ない」と言い切る。

「大津さんの階級は2等陸曹の中堅隊員でした。勤務態度に問題はないと聞いています。出世欲がない人ですから、誰かを蹴り飛ばして上に進んでやろうという野望とか持った人ではありません。ただ、音楽が好きなんて聞いたこともありません」(前出・知人)

大津容疑者の自宅(撮影/集英社オンライン)
大津容疑者の自宅(撮影/集英社オンライン)

また、食事係をしていたものの、家庭的な面も特になかったようだ。

「自ら家事に参加することはなかったそうです。言われればやっていたという感じ。自転車のタイヤのパンクを直してと言われれば直すし、電球の交換をしてと言われれば、交換をすると聞いています」

近隣住民は「地域の絆が深い所ですが、陽一郎さんが特段地域のイベントや祭りなどに参加をすることはありませんでした。本人も仕事がお忙しいのでしょう。仕方ないですね」と語る。

「正月に親族と思われる子どもたちが来たら、面倒見の良い印象でした。『うるさいやつが来た』と冗談半分で言っていたり、怒る時はちゃんと『うるせーぞ』と怒ったりする印象です。小さい子どもたちからはなつかれていた様子です」(近隣住人)

ただ、前出の知人は大津容疑者の家庭での顔をこう証言する。

「自分の子どもとはあまり関係性が深くはなく、一緒にご飯は食べていなかったそうです。どうやら昔、箸や茶わんの持ち方で厳しく怒ったそうで、子どもたちから『ご飯を一緒に食べたくない』とも言われていたそうです。それ以降、食卓を囲むことなく、仕事の日は奥さんが作った料理を一人で食べて、休みの日は自ら料理を作り一人で食べていた」

家庭がいることを隠し、妻と元恋人を裏切った大津容疑者は、警視庁の調べに対して「私はやっていない」「事件当時は朝霞駐屯地にいた」と容疑を否認しているという。ゲス不倫オトコへの捜査は続くーー。

赤坂警察署(撮影/集英社オンライン)
赤坂警察署(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班