実家は名士「教育熱心で有名なの」

捜査1課は23日、殺人未遂の容疑で、現役の陸上自衛官の大津陽一郎容疑者(43)=東京都練馬区=を東京地検へ送検した。大津容疑者は今月16日、東京・赤坂のライブハウスで出演予定だった女性の左腹部などを刺した疑いがある。

大津容疑者は1981年12月、茨城県の北部にある常陸大宮市で生まれた。実家があるのは、常陸大宮市の山間部にある。近隣住民が“大津家”について語る。

「大津さん宅はこの辺で有名な地主です。大津さん宅には大津家の代々の墓が8基あるほどの地元の名士です。陽一郎くん(=容疑者)の父親は県庁で働き、母親も教員をしていました。近隣にも親族が多く住んでおり、元役場のお偉いさんだったり、元警察などといった職業の人が多いです」

大津容疑者(写真/共同通信社)
大津容疑者(写真/共同通信社)
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9年間の不倫の末に女性の左腹部を刺した疑いが持たれている大津容疑者は、3きょうだいの長男だった。

「真面目で大人しい性格だった。女性にモテていたとか、そういう話は聞いたことがない。ただ(育った家は)教育熱心で有名なの。ゲームも買ってもらえなかったそうで、次男なんてよくウチにゲームしに来ていた。聞いたらお兄ちゃんの陽一郎君も同じ状況だって。地域のお祭りのときは、お父さんが『お前ら勉強しないから、帰れ』と突然怒りだして、次男と一緒に陽一郎くんが悲しそうに家に帰っていくところを目撃した。

でも勉強はできなかったみたい。成績が思いのほか下の方で、地元の私立中学校を卒業後、進学校ではない県立高校に進んだ。卒業後はすぐ陸上自衛隊に入隊したと話が回ってきた。彼が自衛官になったことは、昔から住んでいる人たちはみんな知っているよ」(前同)

陸自によると、大津容疑者は2000年3月に陸上自衛隊へ入隊したことが明らかになっている。

練馬区内の自宅(撮影/集英社オンライン)
練馬区内の自宅(撮影/集英社オンライン)