モノマネ界の新スター候補は声優?

──どの声真似が特に印象に残りました?

山寺宏一さんですね。山寺さんを真似る人はたくさんいますけど、あのクオリティでやれる人はなかなかいない。ただ似ている声を出しているだけではなくて、完全に「声優さんの声」なんですよ。「ワンピースの声真似メドレー」なんて、ほんまに声優そっくりですもん。

──エハラさんとのコラボを考えていたりは……?

うーん、ないんじゃないかな(笑)。芸の方向性が違いすぎるし、僕はアニメもそんなに詳しくないから、やり方がわからないんですよ。ただ、単純に「これはすごいな」「僕にはできへん」と思います。

──SNSのプラットフォーム市場が一気に伸びて、ショート動画を軸にモノマネを発信する方も増えていますよね。エハラさん自身、その変化はどう感じていますか?

15秒程度で終わるショートネタが本当に強くなりましたね。同時に、明確なオチを作らなくてもよくなった。SNSだと、ワンフレーズだけ真似してバンって切って流す、みたいなのでも成立しますから。

つまり、モノマネという芸を「作品」にしなくてもよくなったんですよ。今までは1本のネタとして仕上げる必要がありましたが、今はまだ「種」の状態の芸でも発信できて、それがバズったりする。これはけっこう大きな変化だと思います。

──それはモノマネ芸人さんにとっては追い風の部分もあるのではないですか?

僕はSNSでモノマネをほぼ発信してないので実感はできないですが、めちゃくちゃ追い風になっていると思います。

この前もJPが「ダウンタウンDX+」の生放送を終えて数分後にはもう出していましたし。あれは完全に今の時代に合っているやり方だと思います。これが、僕がずっと言っている「スピード」なんですよね。やっぱりコンテンツは鮮度が命ですよ。

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取材・文/毛内達大 撮影/平川友絵