音楽×サッカーとの出会い

Mr.Childrenの桜井和寿と結成した音楽ユニット「ウカスカジー」、そして同じく桜井含めサッカーの仲間たちと設立した音楽とフットボールを融合するプロジェクト「MIFA(Music Interact Football for All)」など、GAKU-MCはサッカーに関するさまざまな取り組みに力をいれている。

今年は、日本のサッカー界をさらに盛り上げるべく、元サッカー日本代表の本田圭佑氏が考案した、4人制サッカー大会「4v4」の応援ソングも手掛け、今では2年連続、Jリーグ月間表彰選考委員会の特任委員にも就任している。

サッカーと縁の深いGAKU-MCだが、EAST ENDとしてデビューした頃は「サッカーが大嫌いだった」と振り返る。

「高校までサッカー部で、サッカー選手になりたかったんです。でもその願いはかなわなかった。部活も辞めて、サッカーは大嫌いになりましたね。とにかく自分に振り向いてくれなかった彼女みたいな感じで(笑)。

学生時代について語るGAKU-MC 撮影/廣瀬靖士
学生時代について語るGAKU-MC 撮影/廣瀬靖士
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サッカー部の友達とうまくコミュニケーションができなくなったときに、ラップにのめりこんでいったんです。サッカーと決別するのにあたって、なにか理由を探してたんでしょうね。『音楽をやるために、サッカーは僕に微笑まなかったんだ』と思えるようになりました」

反動で、一時は「テレビでサッカー関連のニュースが流れるとチャンネルを変えていた」ほどサッカーを遠ざけていたが、再び心を動かされたのは、1996年アトランタオリンピックで日本がブラジルを破った「マイアミの奇跡」だった。

「サッカーの試合は見ないようにしていたのに、なぜかその試合は見ちゃって。最初は『ブラジルに勝てるわけねえじゃん』みたいな感じだったのに、勝ったときには泣いていました。そして、翌週にはサッカーチームを作っていたんです (笑)」