そば屋でスカウト
――芸能界デビューしたきっかけは?
岡田サリオ(以下、同) 1人でおそば屋さんでランチをしていたら、突然、「芸能界に興味ない?」って、お店にいた男性から声をかけられたんです。
当時20歳だったんですが、私は幼少期からバレエをしていて、芸能界に入るなんて考えてたことは一度もなかったんです。
その時、声をかけてくださった方から、『もし、芸能界に入るなら何がしたい?』と聞かれて、その時はグラビアアイドルさんがかわいくて、グラビアこそ芸能界のトップだ! と思っていたので、『グラビアをやりたいです!』と答えたら、『え、女優じゃなくて? グラドルになりたいの?』って驚かれました(笑)。
――なんと、おそば屋さんでのスカウトだったんですね!2012年には、元イエローキャブの代表だった野田社長の猛プッシュで、「野田社長の秘蔵っ子」としてグラビアアイドルデビュー。
はい。それまでバレエしかやってこなかったので、周りはみんな「なんでグラドルやってるの? バレリーナになるんじゃなかったの?」と、驚いていました。あのまま芸能界に入らずにずっとバレエを続けていたらどうなっていたのかな、とたまに思います。
――イエローキャブといえば当時、MEGUMIさんや小池栄子さんなど、バストの大きなグラビアアイドルの事務所というイメージでしたが、サリオさんは全く違う方向性で売り出されたそうですね。
はい。胸にはあまり自信がなかったので、ムチムチで肉感的な体とお尻が売りでした。
私、スペインとフィリピンの血が入っているので、もともとお尻が大きくて。『胸じゃなくて、お尻を見て!』って思っていましたね。
いまだにテレビに出ると、ファンの方から『サリオちゃんのお尻が見たいから番組が楽しみです!』ってインスタにDMが来るんですよ。いや、テレビでお尻は出してないよ!って(笑)。ちなみにこのメッセージをくれたのは女の子です!
――グラビアアイドルとしてデビュー後は、タレントとして『王様のブランチ』などバラエティー番組にも出演されていましたね。
はい。実は、グラビアアイドルとしてはDVDを一枚出しただけで、いわゆる撮影会とかも出たことがないんです。バラエティー番組は楽しかったけど…。あれは、もう戦場でしたね。
たとえば「現役大学生」とか「ギャル雑誌の元読者モデル」だとか、他のタレントさんはみんな、自分だけのキャッチフレーズがあるじゃないですか。
だけど、私はスカウトされて芸能界に入ったから目を引くような肩書きがなくて。何を武器にしていいのか分からなくなって、悩んでいたこともありました。













