セミナーで教えられていたこと
──Xで話題になっていた『女性を本当に満足させるSEX完全攻略セミナー』とは、どういったセミナーだったのでしょうか?
光杏先生(以下同) セミナーは1部と2部に分かれていまして。1部では、女性に対する気遣いやコミュニケーションの座学を1時間。2部では実践編ということで、挿入の仕方や腰の振り方のワークショップ、股関節の可動域を拡げるためのストレッチなどを2時間やりました。
──挿入の仕方は、具体的にどんな風に教えていたのでしょうか?
私がペニバンを装着して、女性器の構造が描かれた図を用いて、実際に体を動かしながら教えました。気持ちのいい挿入の仕方は、自分の男性器の長さや角度、それから相手の女性器が上付けか下付きかによってやり方が変わってくるから、ちゃんとそこを見極めないとダメですよ、ということを伝えました。
──腰の振り方に関しては、どのような振り方がよいのでしょうか?
男性が気持ちいいと思う腰振りと、女性が気持ちいいと思う腰振りは一致しない部分があるんですよね。男性器に最も強く摩擦をかけようと、脳しんとうが起こりそうなくらい上体を激しく振る人っていますよね。そういう腰振りは女性からすれば不快でしかありません。
女性からして気持ちいいのは、上体は固定して腰だけを一定のリズムで小刻みに振るやり方です。そうすると男性はそんなに気持ちよくないかもしれないけど、女性は気分が乗って濡れるようになります。女性が気持ちのいい腰振りをしてあげてって思うんですよね。セックスは2人でするものだから。
──確かに、私も初めてのときは上体を振っていたように思います。
こうした基本的なことすらも学校の保健の授業とかでは習わないので、AVだけを参考にしてるとそうなりがちですよね。
──そうした基本的なことを教えるセミナーだったのですね。
性のテクニックを発信しているインフルエンサーの人の中には、女性をイかせまくる方法みたいな、必殺技系のものを教えてる人もいますよね。体外ポルチオとか、子宮揺らし、肺圧迫、首絞めとか。
私はそうした女性をイかせまくる必殺技みたいなものは、あえて教えないようにしています。
──それはどうしてでしょうか?
必殺技系のテクニックは、ちゃんとパートナーとの信頼関係があった上で、そうしたセックスをしたいという思いがあって初めて成立するものなんです。
私はもともと風俗で働いていたので、どこかで学んできた必殺技系のテクニックを試したいという男性から、信頼関係もできていないのに自分の身体を乱暴に扱われてきた経験がたくさんあります。
なので、そういう必殺技系のテクニックを安易に教えてしまうと、被害を受ける女性が増えちゃう可能性があるのです。女性に嫌な思いをさせないために必要な基礎的なことだけを教えるようにしています。