「チャットグループで他人が盗撮していることに感化された」

柘野容疑者が担任を持っていたクラスに所属する娘を持つ別の保護者からは、女子生徒に対するセクハラの証言が聞こえた。

「女の子に話しかけるときはやたらと距離が近くて嫌だったと娘から聞いています。娘の友だちが先生と廊下で通り過ぎる瞬間に、スキンシップかわからないですけど、お尻を触られていたそうで。一部の生徒は常に警戒していました」

柘野容疑者(写真/知人提供)
柘野容疑者(写真/知人提供)

柘野容疑者の勤務態度について、生徒から疑問視する声も上がっていたという。

「結構自由奔放な先生でした。担任してすぐに、平日ですよ、友だちの結婚式があるから休むと言い始めたり、受験の大事なときには、インフルエンザが流行っていてうつされたくないから早退しますと帰ってしまう先生でした。

そんな行動から子どもたちの信頼がなくなり、後半には半分くらいの生徒が先生に呆れていました。成人式が数年前に中学校で行われたのですが、柘野先生の姿はなく、『嫌われてたから来られないんじゃない』と話題でした」

柘野容疑者の逮捕を受けて、保護者間でも「やっぱりな」という声がほとんどだという。

保護者は最後に「ママ友の間でも本当に嫌われていました。娘も名前を思い出すのも嫌だったと話しています」と述べた。

柘野容疑者は北海道内の施設で去年、女子児童の性的な姿を撮影。すでに起訴されている教員らが参加するSNS上のチャットグループで、その動画や画像を共有した疑いなどがもたれている。

19日に検察へ身柄を送られた柘野容疑者の現在の様子を、社会部記者はこう解説した。

「柘野容疑者は容疑を認めており、調べに対しては『チャットグループで他人が盗撮していることに感化された。軽い気持ちだった』と供述しています。

容疑者のスマホからは児童の盗撮画像が出てきている。自宅からは盗撮に使うとみられるペン型のカメラが押収されました。ビデオカメラも見つかっており、記録媒体も含め警察は慎重に詳しく捜査を進めています」

これで、まだ逮捕されていない変態教師グループのメンバーは3〜5人だという。愛知県警は検挙に全力を上げているという。

愛知県警(PhotoACより)
愛知県警(PhotoACより)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班