事件を起こした中学校に7年間ほど勤務した中堅教師 

「動画は確認していないので、撮影されているかはわかりません。ただ、女子生徒の下着を撮影するためにカメラを設置したことは間違いありません」

性的姿態撮影処罰法違反の疑いで逮捕された松岡寿俊容疑者はそう供述しているという。9月5日の午後1時40分から2時20分ごろ、松岡容疑者は勤務する中学校の教室の隅にモバイルバッテリー型のカメラを設置し5人の女子生徒の着替えを盗撮したとされている。当時の状況について社会部記者が語る。

京都府警(共同通信社)
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「犯行は体育の授業中に起こった。着替えが行なわれ、授業が終わり、放課後の清掃時間に生徒が教室の隅に置かれたモバイルバッテリー型カメラに気づいた。生徒は不審に思い教員に報告し、その教員がすぐに管理職に報告したことで通報にいたった。カメラには設置をする際の容疑者の姿も写っていた。他にも被害がないか含め現在捜査中だ」

松岡容疑者とは一体どんな教員だったのか。長岡京市教育委員会が取材に応じた。

「当該の教員は事件を起こした中学校に7年間ほど勤務しており、これまで問題のある行動はなかったと報告を受けております。現在は担任はもっておらず、数学の教師として勤務しておりましたが勤務態度も良好で、年齢的にも職員の中堅を担うような立場でもあったとのことです。そのため学校側も大変ショックを受けているような状況でした」

今回の事件に関して教室の隅にモバイルバッテリー型カメラが置かれていたとのことだが、その状況について長岡市教育委員会が続ける。

「そもそも学校にモバイルバッテリーを持ってくる生徒もいませんから、教室にモバイルバッテリーが置かれているということ事態が不自然ではあります。だからこそ見つけた生徒も不審に思い教員に報告をして、その教員もふだん教室にある物ではないとすぐに管理職に伝えました。

当然、教師にとってもモバイルバッテリーは教室内では不必要な物ですし、不自然な状況かとは思います。とくに今は少しでも怪しい物については警察と連携するというのは基本になっています」