「世論の支持」の一寸先は闇

思惑はともあれ、与野党双方の支持者から続投についての一定の理解は得た石破首相。ただ、決して安心できる状況ではない。

支持率が急上昇したといっても読売新聞では39%、共同通信では35%、毎日新聞では33%などと、軒並み4割を切っている状況だ。それが「消極的支持」であれば、その基盤は脆弱なものと言わざるをえない。

朝日新聞が今月下旬に実施した党所属国会議員への調査では、全議員の約8割が事実上のリコールである総裁選前倒しについての賛否を明らかにしなかった。

2024年9月に行われた自民党の総裁選、最後の選対会議での石破氏の様子(本人Xより)
2024年9月に行われた自民党の総裁選、最後の選対会議での石破氏の様子(本人Xより)
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「世論が思いのほか石破首相の続投を支持しているので、表立って石破おろしをするか、迷っている議員が多いのだろう。逆にいえば、ちょっとしたことですぐに変わる支持率が落ち込めば、一気に石破おろしの流れが強まるだろう」(自民関係者)

自民支持層、高齢者、リベラル層による「石破支持者」をつなぎとめることができるかどうかに、石破首相の命運がかかっている。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班