「高齢者」「リベラル層」が石破首相の後押しに 

また、NHKの調査を年齢層別にみると、石破首相の続投の賛否について、18~39歳は賛成が27%なのに対し、80歳以上は賛成63%となっている。高齢になるにしたがって石破首相の続投を支持していることがわかる。

「今年は戦後80年という節目で、テレビや新聞でも戦争や平和についての企画が多かった。そうしたなかで、高市首相ではタカ派すぎるとの警戒感も高齢者には根強くあるのだろう。

さらに、地方の高齢者はコメの高騰など物価高を実感している。高齢者から見るとまだ若い小泉氏に国のかじ取りを任せるのは心もとない、という不安もあるのだろう。そうした要素が、消極的であっても石破首相への支持につながっているのでは」(自民関係者)

高市早苗氏(本人Xより)
高市早苗氏(本人Xより)

いっぽう、NHKの世論調査では、野党支持層で石破首相の続投を支持する人は39%。自民支持層よりは少ないとはいえ、ある程度の野党支持層からも続投を容認されていることが分かる。とくにリベラル層から一定の支持を集めているようだ。

「石破首相は戦後80年を迎えた終戦記念日の式辞に『反省』を盛り込むなど、リベラル層の支持も得られるような発言を繰り返している。立憲の野田佳彦代表が企業・団体献金の禁止をめぐって議論を呼び掛けたのに対し、『そのようにしたい』と応じるなど、野党支持層にも受けのいい言動をしている。

そもそも石破首相は、リベラル層から反発の強かった安倍晋三元首相を批判していた。そうしたことからも『敵の敵は味方』のような感覚で応援されやすいのでは」(立憲関係者)

安倍晋三元首相(写真/Shutterstock)
安倍晋三元首相(写真/Shutterstock)

そしてリベラル層にとっては「首相交代→衆院解散・総選挙」の流れを避けたい思惑もある。

「いま、衆院を解散されたら、参院選で勢いのあった参政党や国民民主党を前に、立憲や共産は厳しい結果に終わる。立憲支持者も本心では『今は石破さんのままで』と願っている人が多い」(立憲議員)