原田龍二が明かす家族と自分の本質
今回、円熟味を増した上半身をためらいもなく披露してくれた原田さん。
「求められたら基本的には断らない。それが俺のモットーなので」(原田さん、以下同)
20代のころは紀行番組でアマゾンの原住民たちと寝食をともにし、40代からは温泉番組で局部を隠さず堂々と秘湯に入るという体当たりな姿勢を貫き、「脱げる俳優」として知られるように。50代に入ってからは、31日間すべて全裸という「毎日反省 日めくりカレンダー」を発売したこともある。
そんな「全裸俳優」にとって、上半身を披露するくらいはなんということもないのだろう。
「いや最近、太っちゃったんですよ。心霊太りなんです」
心霊太りとは……。成仏できない霊の呪い、ということなのだろうか。
「いや、YouTubeで心霊スポット巡りをしているでしょう。地方の奥地に行くことが多いんですが、ずーっと車移動で、動かない。最近そういったロケの撮りだめが続いていて、運動不足で太っちゃったんですね。
霊媒師の方々との心霊スポット巡り自体は興味深いんですが、身体がなまるんです。行っても結局僕だけ『見えない』ですしね。霊が見えて取り憑かれてもイヤなんですけど(笑)」
恐怖の心霊スポット巡りさえ楽しんでしまう原田さん。心霊はもちろん、誰に対しても変わらない、独特の距離感で接している。
「仕事のないときは極力毎日走るようにしているんですよ。体型と足腰の維持が目的です。老化は足からだといいますしね。一応俺だと目立たないように、帽子を深くかぶって走っているんですけどね。
走っていると、農家のおばあちゃんが声をかけてくれて、野菜をくれるんですよ。いただいた野菜を家に持ち帰ったら、娘に『ちゃんとお礼言ったの?』と言われるという…(苦笑)」
22歳の息子と、18歳の娘を持つ父親でもある。そして、妻の愛さんとは交際期間を入れると30年以上連れ添っている。そんな家族への想いも、まさに「原田流」だ。
「今年、息子は俺が俳優を始めた年齢になって、娘は俺がスカウトされた歳になったんです。感慨深いものがありますよね」