百条委の要求に対して田久保市長は…
田久保氏は前市長が掲げた図書館建設計画の撤回を公約に今年5月25日の市長選で初当選した。選挙でメディアに「東洋大学法学部卒業」と説明し、市の広報誌も7月号で同様の学歴紹介をしている。
しかし「中退どころか除籍だった」との文書が市議らに届き、当初は怪文書扱いした田久保氏は事態が拡大すると7月2日に「卒業は確認できなかった。除籍されていた」と認めた。だが選挙では大卒と自ら公表していないので公職選挙法には違反しないとの主張を続けている。
これに市議会は7月7日、辞職勧告決議と百条委設置の議案をいずれも全会一致で可決。同日夜、田久保氏は市長をいったん辞職し、出直し市長選に再出馬すると表明した。(♯4)
問題は、除籍だと認める前に田久保氏が卒業証書と称するものを支持者に見せ、“こういう証拠もあるので卒業は間違いない”という趣旨の説明をしていたことだ。
卒業証書を偽造して見せたのではないのかとの疑問に田久保氏は、「私の中では本物であるというふうに思っております」と主張。しかし「30年前ぐらいのことでどのように手にしたか、もう記憶が曖昧でございます」と、入手先も説明できない状況だ。
そこで百条委は、問題の卒業証書を18日午後4時までに提出するよう要求。
これに対し田久保氏は、刑事告発をされていることを理由にこの要求を拒んだ。田久保氏は7月7日の会見で、卒業証書などは検察に出すと言っており、この言葉を実行する方針だ。百条委はこの態度に反発し田久保氏に証人尋問を求めるとみられる。