投票所でお菓子がもらえる? 「子連れ投票」を促すユニークな取り組み
20日に投開票日を迎える参議院議員選挙。各地の自治体がさまざまな選挙啓発活動に取り組むなかで、近年特に増えているのが「子連れ投票」を促す施策だ。
公職選挙法の一部改正により、2016年6月から投票所に同伴できる子どもの年齢が「幼児」から「18歳未満」に拡大された。これを受け、投票所を訪れた子どもにシールやカードを配ったり、子どもも投票できる子供専用の投票箱を用意したりするなど、工夫を凝らした多様な取り組みが全国で行なわれている。
長野県の池田町では、今回の参院選で初めて「期日前投票限定ガチャ」という取り組みを実施した。期日前投票所にカプセルトイの機械を設置し、明るい選挙のイメージキャラクター「選挙のめいすいくん」がデザインされたオリジナルピンバッチをプレゼントするというものだ。
「お子さんを連れて投票に気軽に来てもらえるよう、カプセルトイの機械を投票所に設置し、18歳未満のお子さんを対象にオリジナルのピンバッチをプレゼントするという取り組みを実施しました。機械が1台しか用意できなかったため、1か所の投票所のみで行なう期日前投票限定としました」
役場の担当者によれば、ピンバッチは『選挙のめいすいくん』をご当地風にアレンジしたもので、全9種類。デザインは職員が行ない、「思っていたよりも子どもたちは喜んでいました」という。
栃木県の那須町では、お菓子の「たべっ子どうぶつ」を記念証とともに子どもたちに配布したという。
「保護者とともに投票所に来た18歳未満のお子さんへ、『記念証』と一緒にお菓子をお渡ししています。2024年10月の衆議院議員選挙のときに始めた取り組みで、最初は『うまい棒』でしたが、今回からは個包装の『たべっ子どうぶつ』を用意しました」
今回用意したお菓子はおよそ500個。数に限りがあるが、20日当日も配布予定だという。投票率の上昇につながれば、今後もこうした取り組みを検討したいと担当者は話した。