「最後に愛ちゃんが僕に言ったのは…」

「ウチくる!?」といえばレギュラーだった飯島愛さんの存在も大きかった。彼女との掛け合いは印象的でゲストを惹きつけるのが上手だったと振り返る。優しい口調で彼女との話を語ってくれた。

「彼女はのちにいろんな人に惜しまれながらテレビタレントを引退する。その後、実業家になろうとして、事務所もやめるんですけど。最後に愛ちゃんが僕に言ったのは『ヒデちゃん、YouTube絶対やった方がいいよ」って。

2007年くらいの時で、当時YouTubeを知ってる人はほとんどいないし、スマホもあまり普及していない頃だった。だからなにを言ってるかさっぱりだったんですよね」

YouTubeと聞いて頭にハテナが浮かんでいた中山。ところが、飯島愛さんは真剣だったという。

「Youtubeでは、ヒデちゃんがやりたいことをそのまま流せるんだよ! やりたいことの企画書作って、演出家と形にして、局に出してってやってるけど、それがいらないの。ヒデちゃんが自身がテレビ局になれるの』って。

その時はよく分からなくて質問ばかりしてたんですけど、今思えば愛ちゃんは時代を読む力がすごいと思いましたね」

飯島愛さんとのエピソードを語る中山秀征 撮影/齋藤周造
飯島愛さんとのエピソードを語る中山秀征 撮影/齋藤周造

良き友人で、戦友だった飯島さんのことを懐かしむ中山。テレビの印象が強い彼だが、YouTubeについてはどう捉えているのか。

「ツールとしては全然いいんじゃないかな。テレビだってまだまだ捨てたもんじゃないと思ってる。テレビの技術だってどんどん上がってるんですよ。カメラ技術もそうだし、タレントのポテンシャルだって上がってる。それぞれの良さがありますよね。YouTube ではできて、テレビではできないとかそういう比べ方はしていなくて、それぞれのできるものプラスに考えた方がいいと思うかな」