「宮崎弁的な言い方」の弁明に県議ら「そんなことはない」
江藤氏の性格について、前出の県議は「癖がすごくあるとか、そういう感じの印象を私は持っていません。ただ、物事をはっきり言う印象がある。時々、強い言葉をおっしゃることも。問題の発言はその流れで出たものではないでしょうか」と説明する。
一方で、20日に開かれた参院農水委員会では江藤氏がこんな弁明をしている。
「言い訳はしたくないんですが、(地元の)宮崎はたくさん頂くと『売るほどある』とよく言うんですよ。ですから宮崎弁的な言い方でもあったんですけれども」
これに対し県議は、「正直に言うとそんな方言はないですね。宮崎県だから特別に使われている言葉だという認識はありません。一般的な用語だと思います。たくさんあるという言葉の比喩として話したのでは」と説明。
ベテラン県議も「そんな宮崎弁はない。言い訳だ。売るほどあるっちゅうことは、いっぱいあるから売ってもいいっちゅうことだろうから。本音では」と厳しい見方を示した。
話を戻そう。18日の政治資金パーティーで江藤氏は、政府備蓄米を玄米のまま流通させることについて、こう話していた。
「わざとじゃないんだろうけど、いろんなものが交じっている。うちの嫁はコメを広げて、こう黒いやつを、石とか入ってる。そういう(のを取り除く)家庭内精米をしたうえで、コイン精米機に持っていく」
ベテラン県議はこの姿勢に怒りを覚えたと言う。
「俺も農家をやっているけどな、上からバカにした発言だよ。玄米にするときに(異物は)取り除いている。江藤にコメをあげた人もかわいそうだわ。正直、田舎だからコメをもらうことなんてある。でも善意なんだよ? なんでそんな言われ方しないといけないんだ。
庶民感覚とかけ離れているね。俺らいま田植えの時期だよ。そういう苦労がわからんから失言をする。昔から江藤を見てきたけど、結局、お父さんで元総務庁長官の隆美さんを超えることはできんかった」