ガソリン10円引き下げ
「すぐに使える基金を活用し、速やかに実施する。1リットルあたり185円の水準が、175円程度になる。ロシアがウクライナ侵略を開始した直後の水準まで引き下げることになる」
4月22日夜、石破茂首相は首相官邸に集まった記者団に向け、物価高対策としてガソリン価格を来月22日から段階的に、1リットルあたり10円引き下げると表明した。
ガソリン価格のほか、軽油は10円、重油・灯油は5円、航空機燃料費は4円引き下げると表明。さらに電気・ガス料金支援も7~9月の夏場3カ月間実施することを表明し、詳細は5月中に決めるという。
資源エネルギー庁が公表したガソリン価格引き下げの試算によると、来月22日時点の小売価格が1リットルあたり185円で、その後も変動がなかった場合、1週間後の5月29日には180円、2週間後の6月5日には179円、7月3日には10円下がる175円になると見込んでいる。
しかし、実際の価格は原油価格の状況によって変化するため、10円引き下げの期間は定まっていない。
この物価高対策に関し、SNS上では、〈ここまで上がってしまったガソリン価格から10円引いたところで『だからどうした!』というレベル〉〈ガソリン価格を下げるんじゃなくて、ガソリン税を廃止してほしい〉などの声があがった。
また立憲民主党の小沢一郎衆院議員も自身のXを更新し、
〈自民党お得意のやってるふり。ほとんど効果は無い。減税を避けるため目先にニンジンをぶら下げるようなもの。国民を完全に馬鹿にしている〉
と石破政権の政策を辛辣に批判した。