M-1ラストイヤーから今の状況は見えていた 

—それはいつから決めてらっしゃったんですか? 初年度から?

友保 M-1のときから言ってましたよ。「これ最後までM-1ファイナル出んかったら盛り上がるよな? 目離されへんよな? な?」と。

小林 言ってた。言ってた。

—金属バットのM-1ラストイヤーの半年後にTHE SECONDが始まったと思うのですが…それも見えていた。

友保 見えてましたね。確実にこれは何か新しい大会始まるな…と。

小林 これ見えてなかった人を不思議に思いますね。ああみんな見えてなかったんや…って。

友保 えらいみんな焦って。

—では、もう囲碁将棋さんに大会出場を誘われるまでもなく。

友保 だから、あんなドラマ好きでしょ? 出るんかな、出ーへんかなって。ああいうの好きでしょ?

—金属バットはTHE SECONDに出られるのかなって、ドキドキしてました。

友保 すべてエンターテイメントでございますよ。

小林 こっちとしては、あの…退屈というか、ワクワクしなかったんで。予定通り進みすぎて。

友保 俺は楽しんだけどな。

大会初年度に囲碁将棋から大会出場を促されたという金属バット
大会初年度に囲碁将棋から大会出場を促されたという金属バット

—これまでの、審査を待ってるときの緊張気味の顔も作ってらっしゃったんですか?

友保 あんなん好きでしょ。こっちとしては「このカメラが抜くんだろうな」っていうカメラワークのことも考えてましたからね。

小林 ただただ仕事感がありましたよね。

友保 最後泣いたでしょ、僕。優勝決まるとこめっちゃ泣いたでしょ? そういうことなんですよ。

—今年の「開幕戦ノックアウトステージ32→16」でエル・カブキさんとの対戦後には「めっちゃ危なかったっす」とおっしゃっていましたが、まさか、あれも……?

友保 ギリギリの勝ち方もヒヤヒヤしたでしょ? あんなん好きでしょ?

「よかった…これで3週間生き延びた…」と心底ホッとされていたのも、その後「16→8」で対戦する前に「リニアさん、たぶんあれはええネタ残してる」と戦々恐々とされていたのも…。

友保 いや、そんなん好きでしょ? 一回追い込まれるほうがね、盛り上がるんですよ、物語って。僕が何回死んだか覚えてますか? 

小林 それはほんまに覚えてない。

友保 だからこんなに盛り上がるんですよ。

—リニアさんに「頼むから先攻いってください」って懇願されてましたが…。

友保 ああ、あれね。だって「リニア」って名前やから、「前いったほうがええんちゃうか?」と俺は助言したんですけどね。速い乗りものやねんから、「前にいきなはれや、どうでっしゃろか?」って言ったのに聞く耳持たへん。わかるよ、勝ちたい気持ちはね。

—最終的にリニアさんのこと「殴るしかない」って言ってましたよ。

友保
 そういうキャラクターのお笑いをやってますんで、知らないんですか?

小林 ホンマに殴るわけないじゃないですか、ボケですよ。