「3年目で優勝したら盛り上がるやんな?」という筋書き 

—いよいよ今年のTHE SECONDグランプリファイナルですね。昨年も大会直前にお話を伺いましたが、今年も仮に大会で優勝したことを想定してお聞きしたいと思います。少し気が早いですが、THE SECOND優勝おめでとうございます!

友保 お待たせしました。すいません。「みんなごめんなさい」から入らせてください。本当にお待たせしました。ええまあ、急にね、優勝しちゃうと、みんながっかりするでしょう。ドラマが見たかったんでしょ?

—確かに第1回大会から出続けて、3度目の正直での優勝はドラマティックです。

友保 日本人いちばんこういうの好きなんでしょ? ギリギリに追い込まれて勝つっていう。ええ、それを私がこの芸人人生を懸けてお客さまに提供させていただきました。おおきに。

—今は下剋上を達成したといったお気持ちですか?

友保 まあまあみなさん的には下剋上と受け取っていただいていいですけど、我々の中ではね。ええ、筋書き通り。

小林 正直決めてたとこありますね。あ、これ3年目にいくべきやなと。

友保 去年惜しいの見たでしょ。僕たちが惜しいの。(※昨年は準決勝敗退)

金属バット:小林圭輔(左)と友保隼平
金属バット:小林圭輔(左)と友保隼平
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—見ました。

友保 あんなん大好きでしょ? 目が離せなかったでしょ? この1年。そしてここで優勝、この結果。もうみんな大好きでしょ。

—おみそれしました。ファンの心理をそこまで理解されていたとは。

小林 1年目、2年目はまあ3割くらいの力でやってましたね。で、今年は4割出しましたね。4割出したら、まあ勝てるかなっていうのはありました。

友保 おまえ4割? 俺2割。

— 2割であのザ・ぼんち師匠に勝ってしまったことになりますが…。

友保 そ〜なんですよね〜。だから本当ごめんなさ〜い。ぼんち師匠ごめんなさ〜い。

小林 ぼんち師匠との対戦では僕1割でしたけど。

友保 1割は失礼やで。それは失礼やわ、コバちゃん。

—大師匠に対して1割ですか…。

友保 ホンマぼんち師匠は燃費が悪いですね。師匠、すみません。僕らプリウスなんです。師匠アメ車か知りませんけど。僕らプリウスなんで。吉本が取り組むSDGsをね、地でやってますんで。

—今年は今までとはやはり気持ちが違いましたか。

友保 気持ちですか? いやもういつも通り順当にやらせていただきましたよ。ええ。今年優勝するっていうのを決めてたんで。

小林 決めてたことですからね。

友保 筋書き通り、ただただ。「3年目で優勝したら盛り上がるやんな? な?」ですわ。俺らただただ線路の上を規則正しく走ってる電車です。