THE SECONDで優勝したらやりたい活動
—すべて計算通りとは、完全にお二人の手の平の上で転がされました。
友保 あれ見ました? 優勝したとき紙吹雪すごかったでしょ。僕ばっかり当たってたでしょ? あれも計算してたんですよ。いちばん当たる位置に立って。
小林 枚数まで計算してね。
友保 小林のデコに一枚だけのったでしょ。あれで大爆笑じゃないですか。
小林 あれがホンモノの芸ですよね。
—前回優勝されたガクテンソクさんが、その後たくさんテレビ番組に出て活躍されていました。それにならってお二人もテレビ出演されたり…。
友保 それはあれですわ。俺らはちょっともう別の動き方をしようとね。
—別の動き方?
友保 ガクテンソクさんはね、メディアでTHE SECONDを広げて。我々はメディア外で広げていこうと。
—メディア外?
友保 例えば……絵を描いたり。手芸をするだとかね、キルトで表現するとか。裁縫して、ペルシャ絨毯みたいなのを作って、これでTHE SECONDの世界観を表現しようと。
—どちらが絵担当で、どちらがキルト担当なんですか?
友保 それはもう二人でやりますよ。漫才ですから。二人で絵を描き、二人でキルトを縫う、これが漫才です。
—お二人で縦の糸と横の糸で紡いでいくわけですね。
友保 それはちょっとよくわかんないです。
—これからはアーティスト活動に力を入れていくと。
友保 いや、それも含めてすべてが漫才です。これこそが我々の「漫才道」です。絵画、刺繍、飛行機雲、バルーンアートなんかも考えてます。いろいろやっていきます。
—飛行機雲? ブルーインパルスみたいなことですか?
友保 二機でブーンっていって、富士山の上に「二」って書きます。
小林 THE SECONDにちなんだ「二」ですね。
—確かにみんながみんなテレビを観ているとは限りませんもんね。
友保 みんなテレビより太陽のほうが見てますから。
—名言ですね。
友保 みんなもっと見上げなよ。空には漫才があるよ。
—小林さんも同じ気持ちですか。
小林 結果、遠回りしてテレビに出ることもあるかもしれないですね。僕らの活動、いや「漫才道」を取材に来るという形であれば。それによって『情熱大陸』や『プロフェッショナル 仕事の流儀』とかあるかもしれない。
友保 平熱だけどな。こっちから言わしたら平熱だけどな。わしらの情熱に比べたら平熱だけどな。
小林 こっちから言わしたら『ノーマル 仕事の流儀』です。
—なるほど。ドキュメンタリーだったらあるかもしれない。
小林 まあまあ。勝手に撮る分にはいいんですけどね。
友保 ま、撮れるかな、俺らのこと。
小林 収まるかなぁ。
-最後に二人にとっての「THE SECOND」とは?
友保 地獄への一本道ですね。
小林 フジテレビのバラエティ番組です。
金属バットの酒辛肉鮪 #38につづく
取材・文/西澤千央 写真/石垣星児