YOSHIKIとToshlの6年に及ぶすれ違い
X JAPANは2018年9月の無観客ライブ以降、パタリと活動が止まってしまっている。その理由としてあげられているのが、YOSHIKIとボーカルのToshlの関係だ。
原因はわからないが、NHKでYOSHIKIのドキュメンタリー番組を放送する際も、Toshl側が映像の使用許可を認めず、番組内でX JAPANのライブ映像を流しても、Toshlだけが映らないという不思議な光景になっていた。
また、Toshlは音楽・バラエティー番組に出演する際、ほかのアーティストの曲を歌うことがあっても、X JAPANの楽曲は歌わないという徹底ぶりだ。
さらにToshlは、自身のSNSや公式プロフィールからX JAPANの投稿・言葉を削除し、YOSHIKIらメンバーのフォローも解除した。
そして極めつけが、昨年急逝したベース・HEATHさんの献花式。YOSHIKI主催で行われたこの献花式に、バンドメンバーの中でToshlだけが出席せず、花も飾られていなかった。
こちらもなにが原因でこのようなことになっているのかは定かではないが、一言いえるのは、もう約6年もYOSHIKIとToshlが公に顔を合わせる場面を見ていないということだ。
この6年の間、YOSHIKIはギターのSUGIZOと新たなバンド「THE LAST ROCKSTARS」を組んで活動しているし、同じくギターのPATAやHEATHさんがYOSHIKIのネット配信番組やライブに来ることもあった。
HEATHさんは2023年8月にもYOSHIKIのディナーショーにサプライズで参加し、2人で一緒にX JAPANの楽曲「Rusty Nail」を演奏している。そしてそれが、2人での最後の演奏となった。
生前、HEATHさんは「ライブがやりたいです」とYOSHIKIに話し、YOSHIKIも「やりたいよねぇ」と頷いていたが、結局、このHEATHさんの願いが叶うことはなかった。
また、HEATHさんの死後、YOSHIKIは〈バンドのリーダーとしては、最後に果たさなくてはいけない責任が残っています。「しんみりしないでください。明るく楽しく見送っていただきたい」「メモリアルコンサートを YOSHIKI さんにやっていただきたい」これは、ご遺族より預かった HEATH からの言葉の一部です。これから親族の方たちと話し合い、HEATH の願いを実現させるしかないと思っています。そして、それを実現させるには、戦わなくてはならないことがいくつかあります〉と、なんとも意味深なコメントを発表していた……。