両者を語りきることは難しい

まとめるとユニクロは「素材はよいがシンプル志向」、GUは「日本で人気のデザインを安価で実現、その反面、素材はユニクロに劣る」というところでしょう。

無論ユニクロも自身の弱点を理解しており、弱点を補うためにデザイナーズコラボを展開しています。

過去にはジル・サンダー、現在はクロエやジバンシイなどで経験を積んだクレア・ワイト・ケラーやエルメスのディレクションを手がけたクリストフ・ルメール、そしてDiorのメンズの新ディレクターに起用されたジョナサン・アンダーソンなどを協業相手として展開しています。

これらはユニクロが苦手とするデザイン面を上手にサポートしてくれており、「ファッションアディクト(服好き)」を一定数流入させることに一役買っています。

いまやグローバル企業に
いまやグローバル企業に

また、GUも「素材がチープで大人が振り向かない」という自身の弱点を理解しており、近年ではスーツや革靴などビジネスシーン向けの商品展開を強化。3000円ほどで本革の革靴を展開するなどコストメリットを打ち出して30代以上の流入を実現しています。

「ユニクロとGU、どっちがおすすめですか?」

などというシンプルな質問ではこの両者を語りきることができません。強いて言えば素材に強いのがユニクロ、デザインに強いのがGUですが、店舗やマーケの違いなど様々な特色があるのが理解いただけたかと思います。