全員に見せ場がいくように

人気芸人の登竜門ともいえる『アメトーーク!』は今年で22年目を迎える。

そんな番組のおもしろさを聞いてみると「それはゲストのおもしろさ」だと語る。MCを務める自身ではなく、あくまで「主役はゲスト」と謙遜するが、過去にオードリーの若林正恭は自身のトーク番組で蛍原の話を引き出す力がすごいと評している。

「え…! そんな! それはないです。ゲストの皆さんが面白い話をいつもしてくれている。本当にゲストのトークとスタッフのおかげで成り立っている番組だと思っています」

「自分は何もしていない」と話しながらも、「アメトーーク!」の収録中に心掛けていることとは…。

「たとえばゲストが7人いて、あまり話せていない2人がいたら、その芸人に話を振って収録時間内にバランスよくトークができるようにはしてるかな。全員に見せ場がいくようにしたいけど、オンエアされるかどうかを判断するのは番組を仕上げてくれているスタッフさんなので。

だから、せめて収録中は全員が平等に打席に立てるようにするというのが僕の役割かな、と思っています。

3割打者もいれば1割打者もいる。でもいきなり1割打者がホームランを打つこともある。誰もが自分のエピソードを話せるように気を配ることを意識してます…と言いつつも、収録中はいつも何があるかわからなくて、おもしろいんですよね(笑)」

楽しみながら収録に臨む蛍原。そんな彼に、自身は何芸人か?と尋ねてみると、にっこり笑って「野球大好き芸人だし、ゴルフ大好き芸人。それに競馬大好き芸人!」と答えた。続けて「今日お話を聞いてて思ったのですが、もしかして『アメトーーク!』大好き芸人ですか?」と尋ねると、満面の笑みを浮かべながら

「そりゃもちろん『アメトーーク!』大好き芸人ですよ! いつまでも続けていけたらいいな」

蛍原徹 撮影/佐藤靖彦
蛍原徹 撮影/佐藤靖彦
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(前編はこちら) 

取材・文/吉沢さりぃ 撮影/佐藤靖彦