ゴミの分別さえも守らない日本人客

A氏は今回の土下座報道を受け、他にも日本人の恥ずかしい行動は会場各所でも見受けられると続ける。

「私が働くパビリオン内にあるレストランの客層は3割から5割ほどが日本人で、半分以上は外国人です。ゴミの分別などをしっかりするのは、意外にも外国人のお客さんなんです。食事を終えた後は飲み残し、食べ残し、ゴミ、缶、ペットボトルなど、細かく分別してゴミ箱に捨てるのですが、日本人は缶のところにペットボトルを入れたり、飲み残しと書いてあるところに食べ残しを捨てて詰まらせたりする。

分別方法は日本語で書かれているのですが、見ているとちゃんとやらない人のほとんどが日本人で、むしろ外国の方はどこに捨てていいのか戸惑いながらも、ちゃんとしたところに捨ててくれます。

Aさんの所持する関係者入場証
Aさんの所持する関係者入場証

また、ゴミ箱の前にはスタッフがいることが多いのですが、そのスタッフにゴミを預けるときも、外国人は必ず笑顔で『アリガトウ』と、カタコトでも感謝を示してくれる。一方で日本人はスタッフに無言で渡してきたり、トレーに乗ったゴミや食器をそのままゴミ箱の上に置いて、スタッフをチラッと見て去っていくことが多くて……」

ゴミの分別などを疎かにする日本人の行動は、理解できないと話す。

「これらの行動がカスハラとは言いません。けれど“お客様は神様”という精神がどこかで出すぎてるんじゃないですか。『やってもらって当たり前』という雰囲気がとても強いです。これは万博が自国開催というところに甘えているのか、それとも勘違いしているのか……。

あとは今の日本の暗い部分が出てると思うんですよね。人との交流が下手というか、なんか明るくないんです」

たくさんの外国人も来場
たくさんの外国人も来場