最後は対決姿勢をむき出しにした高見市議
ここで記者からは、一人から聞いただけで確認もしていない話を流布してよかったのか、との質問が出る。これに高見氏は、
「特に問題はなかったと思いますね。事実としてそういう動きがあったという風なことを考えると、県警で今後もそういった動きがあったら問題だと思うので、注意喚起にもなったかなと思うので」
と答え、通達の存在は事実で自分はそれを正したと強調したのだ。
県警担当記者は「最後は対決姿勢をむき出しにしました。捜査を牽制する意図かもしれません」と話す。
牽制とは何か。
「知事選では序盤で斎藤知事より優位とみられていた前尼崎市長の稲村和美候補に関し様々な虚偽情報がSNSで流されました。これが公職選挙法上の虚偽事項公表罪に当たる可能性があるとみる県警は捜査を続けています。例えば、稲村氏に関するデマの代表的なものは『稲村氏は1000億円をかけて豪華な県庁舎を建てようとしている』というものです。
そして選挙中に高見氏も〈稲村政権になったら県立大無償化がチャラになって、県庁舎に1000億使われるって分かってる人でも、旦那の会社に言われたからって稲村氏にいれてしまった。この候補に入れましたという誓約書まで出さされるらしい…。〉とXにポストしているのです。このポストは捜査の視野に入っているとみられます」(同記者)
知事選から間もなく半年。県政の混乱が激化する一方の兵庫県で、選挙の暗部はいつ明らかにされるのか――。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班