ビジネスシーンにおけるサウナの有効性とは

「サ活」は一般名称化するほど定着していますが、富裕層や経営者の多くも、サウナに入ることを習慣化しているケースも少なくありません。

サウナを単なるリラクゼーションだけでなく、健康やビジネスにおいて高いパフォーマンスを維持するための重要なツールとして活用しています。

たとえば、サウナには疲労回復や血行促進、代謝アップや自律神経の調整などの健康効果が期待できます。血流が改善し、体温や心拍数が上昇することで、脳内にアドレナリンやエンドルフィンが分泌され、集中力や決断力の向上の一助になるともいわれています。

コロナ禍前後に日本でブームになったサ活
コロナ禍前後に日本でブームになったサ活
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いわゆる「幸せホルモン」と呼ばれるものには、ドーパミン、セロトニン、オキシトシン、β‐エンドルフィンの4種類があり、それらをバランスよく分泌させ、相互作用を働かせるのがよいという研究があるようです。

運動全般によってドーパミン、リズム運動であるウォーキングやランニングでセロトニン、コミュニティに属し心理的安定を得てオキシトシン、サウナに入ってβ‐エンドルフィンを分泌させる、というのはバランスにも優れ理にかなった、体の整え方であるのかもしれません。
 
ここまでは「体→心」の順番についての話でしたが、そもそも「モノや時間」といったリソースが不足している状態では、余裕がなくなり、体の健康も心の健康も損ないやすく、妬みや嫉みといった人間のもっとも恐ろしい感情が湧き起こってしまいます。
 
本記事でお伝えしているような方法で、時間をコントロールする習慣を身につけ、お金にお金を稼がせて、物質的な欲から解放される。それが体を整え、心を整えるための土台になるのではないかと思います。

#1 はこちら

文/田中渓 写真/Shutterstock

『億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド』
田中渓
『億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド』
2024/11/27
1,870円(税込)
312ページ
ISBN: 978-4198659042
2008年に起きた世界規模の金融危機、いわゆるリーマンショックは、ゴールドマン・サックスに入社してまだ1年しかたっていない僕にとって足元が揺らぐほど信じがたい出来事でした。
 金融業界はもちろん、世界中の名だたる企業も軒並み大きな経済的な打撃を与えた金融危機の影響で、53回もの面接をくぐり抜けてやっとの思いで入社した僕自身も「毎日いつ自分も解雇されるのか?」という不安を抱える日々が続きました。
 幸いにしてクビは免れたものの、その後ボーナスはゼロ、大幅な減給に加え、在籍部署の9割の人員が削減されるという壮絶な展開が待っていたのです。
 ところが、そんなどん底時代を経験するも、その後17年続いた会社員生活では最終的に投資部門のトップである日本共同統括を務めることになります。
 在籍17年間では、20ヵ国以上の社内外300人を超える「億円」資産家、「兆円」資産家、産油国の王族など超富豪などと協業、交流をはたしてきました。
 この本は、そんな僕が会社員時代に学んだ富裕層の哲学や思考、習慣など、彼らの生態系について学んだことを、あますところなくお伝えする一冊です。具体的な投資方法や特定の銘柄を推薦するような、いわゆる「投資術の本」ではありません。「富裕層マインドを学ぶ本」という位置づけです。
 なぜ、富裕層マインドを学ぶことが大事なことなのか。それは、今どのような環境に置かれている人であっても、富裕層マインドにシフトすることで「億を超える人」になれる可能性があるからです。
 人は想像ができないことはできません。想像ができない人にもなれません。だから本書を通じて、富裕層について皆さんがイメージを持てるように、さまざまな角度から、その実態や生態系にお伝えしたいと思います。
(プロローグより)
Chapter1 年収1億円以上「富裕層の思考」
Chapter2 富裕層だけが知っている「お金の哲学」
Chapter3 お金がお金を生む「お金の使い方」
Chapter4 とんでもなく稼ぐ人の「時間の使い方」
Chapter5 普通の人でも実践できる「億稼ぐ人の生活習慣」
Chapter6 一生お金に困らない人の「人間関係の築き方」
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