Z李「2度の逮捕」とその顛末 

――すぐに釈放となりましたが、Z李さんは二度の逮捕(住居侵入と建造物侵入)をどう受け止めていますか?

Z李 ……まず、世間を騒がせたのは悪かったと思っています。一番は自分が原作小説を書いた『飛鳥クリニックは今日も雨』のドラマの配信と文庫本の出版が、あの一件で遅れてしまったこと。

本来、1月に配信される予定だったのが一旦見合わせる形になってしまったことを、留置所の中で聞かされたときは本当にキツかった。ただ、それでも粘り強く配信にこぎつけてくれた関係各位には、頭が上がりません。

でもね、フタを開けりゃ何も出てこなかったでしょ。それがすべて。皮肉にも、これがクリーンの証明になったんじゃないかな?

Z李氏の「X」のアイコン
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 滝沢ガレソ(以下、ガレソ) 闇バイトの元締めだとか、特殊詐欺をやってるとか、「Z李=トクリュウ」説も出回ってましたよね。

Z李 トクリュウ=匿名流動型犯罪グループ、だっけ? 警察が作った造語を流行らせたかった感がすごいあるけど、自分のことをよく知らない人があんな報道みたら本当にそう思っちゃうじゃんね。ガレソくんは逮捕当初からユーモアまじえつつトクリュウでないことをXにポストしてくれてたと聞いてたから、すごくうれしかった。

ガレソ 自分を含めて、リアルでやりとりしたことある人なら皆わかってたことですからね。シロを確信してましたし。ネット上では「Z李=ガレソ」説も囁かれていたから、これで違うってこともわかってくれたんじゃないかな。

ただ、「Z李はA李からZ李まで26人の李で構成されてるから、ノーダメージ」って冗談飛ばしてたら、「じゃあお前もその一人か」って言われたりしましたけど(笑)。

Z李 それは俺もたまに聞かれるけど「ああG李のことね」とあえて肯定してる(笑)。何人説まで増えるんだろうとシンプルに興味があって。

――拘置中はどのように過ごしていたんですか?

Z李 本ばっか読んでたな。新堂冬樹さんの小説『血塗られた神話』、リアリティがありすぎてすごかった。あとがきで作者が元闇金って知って納得したよ。同じ作者の『なごり雪』っていう純愛モノも読んだけど、あの落差には笑ったね。あとは、俺もノートに2、3本新作を書き下ろした。

ガレソ ちなみに、留置所では番号で呼ばれるんですよね?

Z李 俺は池袋署で「12番さん」って呼ばれてたよ。博打を打っても、これからは絶対に12は避ける。縁起が悪いから。

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