AIの登場で変わるSNS
――アンチについて、お二人はどう考えていますか?
ガレソ 僕の場合、たとえば自民党の不祥事についてポストすれば他党の支持層が喜ぶし、逆もまた然り。つまり、ニュースごとにアンチが切り替わっていくんです。新しく生まれて、また消えていくの繰り返し。だから、なるべく公平にしてバランスは取っています。
Z李 俺のことを嫌ってるやつは一定数いるし、それは別に今に始まった話じゃないから気にしてない。俺はアンチよりも陰謀論者が嫌いだな。ちょっと発信したら「どっちかに雇われてる」とかって言われんの、あれほんと面倒くさい。んなわけねえだろ。
ガレソ わかります。僕も最初は「よく分からん面白アカウント」のつもりだったんですけど、今ではちょっとしたメディア扱いでバッシングもすごい。だから、リスクヘッジで真偽が怪しいネタには近づかないことを徹底してます。自分からわざと炎上しようとする人たちもネットには山ほどいますから。それに、最近はファクトチェックの精度も上がってきてますしね。
Z李 Xのリプ欄とか、「@︎grok ファクトチェック」ってタグで埋まってたりするもんな。AIがまあまあの精度で説明してくるから、読み手もそれに頼りがちになる。でも、あくまで検索ベースだからな。Google検索結果にガセが多けりゃ、それをもとにしたAIの解釈も結構怪しくなっちまう。
※編集部注 Xで「@︎grok ファクトチェック」とリプライをつけると、X社のAIのGrokが元ポストの内容の真偽をチェックしてくれる。
ガレソ 一見すると人間が書いたようなクオリティの高い文章が一瞬で出てきますよね。ただ、ちょっと怖いのが「毒舌っぽくして」って指示すれば、簡単に名誉毀損レベルのことも書いてくるんですよ。最上さんの件でも、「こいつ金借りて逃げたんだから当然だよな」って平然と返ってくる。もはやAIまで最上さん叩きに加担してるという。
Z李 あれ、マジでヤバいよ。これ名誉毀損で訴えるとしたら、誰に内容証明送ればいいのかって話だよ(笑)。
(後編に続く)
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班