仕切りゼロの子ども用トイレが波紋

そしてテストランに参加した人からは、衝撃的な内部の画像もあがってきた。プライベート空間ゼロの子ども用トイレだ。

〈ベビーセンターに授乳室やキッズトイレあり。でも仕切りもなくて丸見えすぎるのがいけてない。中国のトイレかよ〉

そうつづりながら投稿した写真は話題を呼び、大きな物議をかもしている。

関西万博のキッズトイレ(写真、@teratera920さん提供)
関西万博のキッズトイレ(写真、@teratera920さん提供)
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投稿者によれば、このトイレにはベビーセンターの受付前を通らないと入れないため、誰でも簡単に入れるわけではない。受付のスタッフに案内されたうえで、ソファーや授乳室などのある部屋を進んでいき、トイレはさらにその奥にあったという。

また補足をすると、この仕切りのない幼児用トイレは万博だけの特異なものではなく、一般的にも広く流通している。

ただそれは保育園など、基本的には一人で多くの子どもを見なければならない施設や場所に設置されているため、それぞれの保護者が面倒を見る前提の公共のトイレをこのようなかたちにするのは意味がなく、なにかしらの仕切りが欲しいとの声があがっている。

この写真の投稿者も同様で、実際に現地で見た感想を聞いてみると、「トイレ自体は3歳の娘は使いやすそうだけど、他の親子が入ってきたら気まずいな」と思ったため、結局、別のトイレに行くことにしたという。

開催直前に多くの問題が浮き彫りになっている大阪・関西万博。オープン後には、さらなる問題が噴出していきそうだ。

取材・文/集英社オンライン編集部