「身も心も軽く!?の巻」(ジャンプ・コミックス第5巻収録)

今回は、衣替えで夏服を着て気分爽快な両さんが、調子に乗って羽目を外すお話をお届けする。

両さんが身につけている制服は、もちろん警察の官給品。

警察官の制服が制定されたのは明治時代。警察という組織が誕生した際に、政府は洋服を役人・軍人・警察官の制服に定めた。

なお同タイミングで、夏服と冬服の衣替えの時期も制定された。太陽暦が導入されたことにより、官公庁・企業・学校などは、6月1日と10月1日に衣替えを行うようになった。

最初は詰め襟タイプだった制服も、1949年の第二次世界大戦後には背広型に変更されるように。

両さんが着ている制服は1968年から採用されたものだ。肩からたすき掛けにした帯革が特徴的で、両さんは1994年に新制服が採用されるまで、このタイプを着用し続けた。

「桃太郎ポリスの巻」(ジャンプ・コミックス第39巻収録)より。両さんが左遷された山奥の「さいはて署」署長。1984年のエピソードにもかかわらず、1968年まで使用されていた旧制服を着ていた
「桃太郎ポリスの巻」(ジャンプ・コミックス第39巻収録)より。両さんが左遷された山奥の「さいはて署」署長。1984年のエピソードにもかかわらず、1968年まで使用されていた旧制服を着ていた

ちなみに、警察官の現行制服が採用されたのは1994年から。制服刷新にまつわるお話は5月29日からと5月30日からでお届けするのでお楽しみに!

それでは次のページから、夏服への衣替えが引き起こす騒動をお楽しみください!!