ステーキが9万6800円! 神戸牛に外国人観光客も大喜び

11月下旬、平日だというのに人はあふれかえり、まともに歩けないほどのにぎわいを見せていた。7~8割ほどは外国人観光客という印象で、有名店には長蛇の列もできている。

浅草といえば老舗店が軒を連ねているとも思われがちだが、実は店の入れ替わりが激しい。数年ぶりに浅草に行くと、すっかり店が変わっており、この地で長くビジネスをすることの難しさを実感させられる。

そんな浅草で、2022年12月に1号店を出店してから、わずか1年ちょっとの短期間で8店舗を展開、現在までに浅草だけで9店舗店を構えるのが、神戸牛専門レストラン「神戸牛ダイア」だ。

メニューを見ると、人気ナンバー1と記載されている「ステーキ重」が6380円(税込み、以下同)。「ステーキ寿司 4貫盛り合わせ」が4290円。

「ステーキ寿司 4貫盛り合わせ」4290円(税込み)
「ステーキ寿司 4貫盛り合わせ」4290円(税込み)

“プレミアムステーキ重”の欄に目を移すと、「神戸牛 フィレ」は220gで 5万4560、「神戸牛 シャトーブリアン」は220gで7万6560、「神戸牛 エンペラーブリアン」は220gで 9万6800円など、とてつもない金額が並んでいる。

神戸牛ダイアのメニュー表
神戸牛ダイアのメニュー表

今年の2月に同店を取材した際は、「インバウンド効果を感じている」とハッキリ答えていたが、あれから約9か月、今年1年をどのように過ごしてきたのだろうか。「神戸牛ダイア」浅草1号店で、東京エリア責任者の東野秀明さんに話を聞いた。

「3月終わりから4月、ゴールデンウィーク前までにかけての期間が、私たちのグループの中では最高益を出しました。浅草、上野など、桜の名所はこの期間、インバウンドでの人気が高かったのだと思います。

それがいったんのピークかとも思ったのですが、夏終わりからまたグングン伸びてきているので、来年にも期待を持っています」(東野秀明さん、以下同)

その一方で、9月にはスコンと売り上げが落ちていたという。その原因が「地震」だ。