新卒1日で辞めた人のその後
「会社様によってさまざまなので一概にはなんとも言えないのですが、新卒の方の退職代行をした際は、『理由を聞かせてほしい』と言われることが多いですね。やはり採用までに費用と手数がかかっていることもあるからでしょう。また、理由を聞いたうえで『改善に努めます』という会社様もあれば、『そういうのが理由になるんですねぇ』と反応される会社様などがおりました」
今回のモームリのポストは広く注目を集めており、SNSユーザーからは、「1日で辞めた人のその後が知りたい」という声もあった。
そこで、2022年3月に大学を卒業し、同年4月に新卒で入った会社を1日で辞めたという男性・もんてん。さんに、辞めた後の3年間の話を聞いた。
もんてん。さんがスピード退職した理由は会社のブラック体質。入社前の一泊二日の研修で、辛さのあまり同僚が泣き出したり、就業規則を守れない場合は罰金250万円を請求するなどと言われたりしたことで、1日で辞める決断を下した。
「退職後はすぐに一人暮らしのアパートから実家に戻りました。5月にメンタルクリニックに見てもらい、社会不安障害と診断されて薬物治療を始めました。その間、基本的にやっていたことは、寝るか、散歩か、飼っている猫と戯れるくらい。猫や景色の写真を撮ったりもしていました。
あとは、YouTubeの動画をずっと見ていましたね。心が明るくなるようにお笑い系の動画ばかりを見ていたと思います」(もんてん。さん、以下同)
再就職も考えたが、たった1日で辞めたことで自信と気力をなくしていたという。そしてそのまま10ヶ月無職の期間が続いたあるとき、一個上の先輩から「仕事してないなら、うちで働く?」と声をかけられ、千葉県の会社で事務員として働き始めることになった。
「フルタイムではなく、8:30〜17:00を週4回、合計で週に30時間くらい。入力作業がほとんどで、単純作業はあまり好きではなかったんですが、誘ってくれた先輩が隣の席だったのでわりと気楽にやることができました。結局、そこでは2ヶ月勤務しました。
さらに2023年4月からは同じ会社の別部署で半年勤務。通年採用ではなく、4〜6月、翌年の1〜3月の3ヶ月ずつ、繁忙期だけの契約という感じでした。
ただ、部署異動してからは知り合いもおらず、勤務中に冷や汗が止まらなくなり、倒れそうになっていた時期もありました。社交不安障害がまだ治っていなくて、知らない環境に適応するまでに時間がかかったのだと思います。ですが、だんだんと慣れていくことができました」