20代の息子に「免許はいらないからパソコン買って!」と言われ… 

では、一定期間、宿泊施設に滞在しつつ教習を受ける合宿免許プランなども受け入れる沖縄県の「糸満自動車学校」ではどうかというと…

「沖縄県は少子化の影響はまだ受けてないように見受けられますが、免許取得者は圧倒的にATが多いですね。合宿免許で来る方もATがほとんどですよ。まあ、トラックもオートマ化が進んでいますから、当然の流れでしょうね」

写真はイメージです(PhotoACより)
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今回の法改正や若者の免許離れについて、モータージャーナリストの川原田剛氏は「かつては『男たるものMT免許だろ!』くらいの時代もありましたが…」と憂う。

「20代の息子に『免許取りたいなら、お金出すけど』と言ったら『免許はいらないからパソコン買って!』と言われたときは愕然としました。次男も19歳ですが、おそらく免許不要となりそうです。まあ車好きの私としてはこんなことは言いたくないけど、東京に住んでいたら正直、車はいらないですからね…」

MT免許取得の法改正については、こんな懸念もあるという。

「MT車も今ではもうスポーツカーとか軽トラなどの特殊な市販車しかないし、日本やアメリカも90%以上はAT車ですから、法改正も当然とは言えます。

ただ、ヨーロッパでは車はまだほとんどがMT車ですからね。旅行や出張、駐在などで車を利用するときは困る可能性もありますけど、そんな人がどれだけいるかという話でもありますし」

写真はイメージです(PhotoACより)
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「AT免許はダサい」はもはや死語となってしまった。いずれMT免許が廃止されてしまう日も来るのだろうか。 

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班