「お客さんに『どうにかしてくれへん』みたいなことを言われる時も」

問題の最初のポストはなぜ投稿されたのか。カフェの関係者の一人は、「僕はピアノの管理は全然やっていないんで分からないんです」と断りながらも、「ストリートピアノっていう名前がまずかったかな、という気はしますね」と話してくれた。

「ピアノは2、3年くらい前からあったと思います。プロのピアニストの方が演奏する時もあるんですよ。(弾きに来る人の)演奏が上手とか下手とかは、その人によると思うんで、僕もなんとも言えないという状況ですね。

毎回弾きにくる、常連さんみたいな感じで来られる方もおられました。それで、時々(店の)お客さんに『どうにかしてくれへん』みたいなことを言われる時がありました。でも僕らもそれはどうしようもなくて…。そういう時の演奏は下手というより、音が大きいとか、そんな感じ(のクレーム)だったと思うんですけど。

(今回の騒動は)ネットなんで、まあ、起きた時の言い方(最初のポスト)もアレでしたから…。電話がかかってきたりして仕事への影響もありますし、普通に仕事がしたいですね」

“現場”となったピアノ
“現場”となったピアノ
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関係者の話からは結局、「つっかえてばかりの演奏」が実際にあったのかどうかははっきり分からなかった。ただ、関係者が言うように、店の客からの要求を気にしなければならない場所に、誰もが弾けるとうたうピアノを置いたことが問題の背景にあるようで、ストリートピアノが置かれる意味を考えさせられる騒動となった。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班