わずか1年で家賃相場が3.2万円も上昇
ネット上を見ても、彼らと同じような声がいくつも散見される。
〈来年の2月までに引っ越しをと思っていろいろ見ているけど、家賃相場も上がっていてこれじゃあ引越しできないなぁ…… 我が家を快適にする方がよさそう〉
〈今の経済状況と家賃高騰でもう二度と今より上のランクには引越せへんかもな〉
〈家賃が高騰しすぎて引っ越ししたくてもできません。高級マンション建てすぎじゃね?みんながお金持ちじゃないんよ? 貧乏人は狭い部屋か古い部屋に住めってか? それでも家賃が上がりすぎて無理なんよ〉
株式会社LIFULL(ライフル)が運営する情報サイト「LIFULL HOME'S PRESS(ライフルホームズプレス)」のマーケットレポートによれば、ここ数年、首都圏での平均賃料は上昇傾向にある。
特に、昨年の引越しシーズンである2024年1~3月期のレポートを見ると、東京23区のファミリー向き賃貸物件の掲載平均賃料は、わずか1年間で3.2万円上昇。2023年3月が17万9651円だったのが、2024円3月では21万1618円になっている。
シングル向き物件も9万3744円から10万1232円に上昇。初めての10万円超えを記録した。
2025年のレポートはまだ発表されていないが、近頃の物価高を見るとさらに上がっているのは確実。ますます引っ越しができない状態に陥ってしまうだろう。
物価や光熱費の高騰もあって毎月の支出は増えてばかり。引っ越しができずに身動きがとれないまま、ひたすらに貯金を減らしてしまう人が増え続けている。数年後、事態はより深刻化していそうだ。
取材・文/集英社オンライン編集部