「いますぐ、そこの電柱に立ってこい。轢いてやるから」

2月28日に開かれた第二回公判。 

公判では、被害者の両親の供述調書、関係者の供述調書などとともに、検察側は証拠としてAさんが全裸で土下座する動画や、コンビニの防犯カメラの映像を提出。 

旭川地方裁判所(筆者撮影)
旭川地方裁判所(筆者撮影)
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検察側によると、事件に関与したとされるC(当時16歳)は取り調べで次のように述べたという。

Cは内田梨瑚被告(22)らが被害者のAさんを留萌市から旭川市内まで車に乗せて、監禁しながら移動してきたところに、途中から乗車。

Aさんがコンビニの店員に助けを求めた一部始終も目撃していた。

「(小西)優花さんは、車内でAの顔を殴るふりをしていました。梨瑚さんと優花さんは、終始(Aさんを)怒鳴りつけていました」

さらに、車内で謝るAさんに対して、内田被告はこんな言動にも及んだ。

「梨瑚さんは、『いますぐ、そこの電柱に立ってこい。轢いてやるから』と言っていましたが、実際にはしませんでした」

さらに車内で被告と内田被告は、Aさんの頭部を叩くなどの暴行を加えていたという。

中学時代の小西被告(知人提供)
中学時代の小西被告(知人提供)

途中で立ち寄ったコンビニから車に乗って、帰宅するために送り届けてもらうときに、最後にこう質問したという。

「梨瑚さんに対し、『(Aさんを)留萌まで送っていくんですよね』と言いましたが、梨瑚さんは『こいつの態度次第だから』と言っていました」

その後、Cは旭川市内で降ろされ、被告と内田被告、Aさんを乗せた車は走り去っていった。