「まだ借金は1億円ほどありますが…」
働けば給料をもらえたサラリーマンと違い、コメ農家は働いても赤字になることが珍しくない。続けるためには楽しみを見出すことが不可欠だ。
「正直何度も『もう嫌だ』って思いましたよ。でも、もともと車が好きだったのもあってその延長でトラクターを『カッコいい』という感覚で買って、そこが楽しみでもあるんです。あとやっぱりコメ作りも楽しいんですよね。
ただ、まだ借金は1億円ほどありますが……。機械代や倉庫もそうですし、借金があるのに利益が出ない時はやっぱり苦しかったです。最初は8ヘクタールで初めて今は25ヘクタールで従業員は1名います。
JAに卸すと(買い取り価格が)安いというのもあって、販路の拡大も当初は自分で足を使ってやっていました。レストランに行って『良かったら使ってみてください』っておコメ食べてもらって営業して。相手にされないところがほとんどでしたが、それでも少しずつ使ってもらえるところが増えてきて、7年前から年によってですが利益が出るようになってきました」
それでもコメ農家になりたい、という人は今も一定数いるようだが、「参入障壁が高い。そこが問題だ」岡田さんは言う。いったい、どういうことなのか? 後編に続く。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班